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主人公って強すぎると書くこと無いよね(自分の文才がないだけ)
そして待ちに待った予選のバトルロイヤル当日あらかじめメンバー表が配られていたらしく全四戦のうち第一戦の中に俺は出場するようだ。
「あんただから平気だろうけどこんな予選なんかで負けるんじゃないわよ!」
「そうですわ!あなたはわたくしとフェンリルが倒すのですからこんな予選早く終わらせてほしいですわ」
「ふん!どうせリーシャさんのフェンリルはこいつに負けることになるんだから当たらないことを願った方がいいんじゃないかしら」
「わたくし達も特訓を積みましたの、今ならきっと彼にも通用しますわ!」
「そんなの――――」
「いえいえわたくしが――――」
と、まあこんな感じの応援?ていうか宣戦布告か?をされてバトルロイヤルが行われるという闘技場に足を踏み入れた。
闘技場は全体を円形に取り囲むように作られていて外側は観客席でそのさらに内側には円形にできた開けた場所があり今回はそれよりも一回り小さく丈夫そうな素材でできた足場というんだろうか、まあその上にいる。
俺がそのままあぐらをかいてしばらく待っていると何かを使ったのかかなり大きな声が聞こえてきた。
「それではまもなく一年生大会予選!第一回戦を開始いたします!」
司会であろう女性がそう宣言すると周りにいた観客がワーッと盛り上がり始める。そんなに重要なものなんだろうか。
「それでは今回のルールを説明します!今全員の召喚獣たちが立っている場所がリングです!この場所から落ちる、もしくは戦闘不能となったら脱落です!これから皆さんの召喚獣にはここで戦っていただき最後に残った召喚獣が勝利となり決勝トーナメントに進むことができます!」
それでは!という司会の言葉の後にドーン!と巨大な音が響き渡る。どうやらこれが開始の合図のようだ。サイやクマが暴れているのが見える。
「さて、俺もやるか」
戦闘が起きているのを見て小遣いのためと自分を鼓舞して臨む。さて俺の目のまえは……。
「うん……」
あんまり見ないようにしてたんだけど変わらなかったわ。えっ、どうしてそんな反応してるのかがわからないって?しょうがない説明してあげよう。
さっきはサイやらクマやらのおそらく【B】ランクの召喚獣に目を当てていたがその二体以外は【C】ランク以下の召喚獣だけだったのだ!まぁ何が言いたいかといえば俺の目の前にはとても戦えそうにない小動物の召喚獣ばっかだってこと。
ネコにイヌ、ハムスター、ハリネズミ、ウサギ、ネズミ、アリクイetc.エトセトラエトセトラ。
耐格差がありすぎて目立つのが俺とサイとクマだけでもうあの二匹が容赦なく他の小動物たちを蹂躙してる。あー、また観客席に光が吸い込まれてった。
くっ!お前ら、そんな愛らしい瞳で俺を見るなっ!そんな目をされたら……攻撃できないだろうが!
「シュニーンッ!」
そんなこんなで小動物たちに攻撃できず攻めあぐねているとサイが俺のいる方めがけて突進してきた。俺とサイの間にいる小動物たちが吹っ飛ばされまくってる!
「てんめぇ!ざけんじゃねえぞ!」
「シャッ!」
俺は突進してきているサイに肉薄し相手の勢いを利用するようにその額に拳を叩きこんだ。すると面白いように吹っ飛んでいき重い音を立てて壁にぶつかるとずるりと落ちて光の粒子となって召喚主のもとへ戻っていった。
ふぃー、いいことしたぜ~!おいおいそんな綺麗な眼差しを俺に向けるんじゃないって、照れるじゃないか。
あっ、ついでにもう一匹暴れていた方のクマも同じようにぶちのめしておいた。いやーすっきり、ちょっと変な声出しちゃった気がするけど気のせい気のせい。
その後はゆっくりと小動物たちを堪能しながら一匹一匹をリングから降ろしていきこのバトルロイヤルは俺が制した。
サイの鳴き声でggったらシュニーンってでてきたのじゃ




