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怠惰な召喚  作者: 魔神夜
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好きな恋愛ものの小説が終わってしまった。嬉しいような寂しいような。

「アレス朝ごはんよ!早く起きなさい!」


「……あい~」


漫画読み始め初日から軽く一週間はたった。その間特に特筆することもなくピーチと学園に行き実習以外の授業は堂々と眠り実習になったら若干真面目にやる、それで帰ってきたらまた漫画を読んで飯を食って寝るとかいう正直神界にいたころとそんな変わらない生活してる気がする。


「行くわよ!」


「うぃ~」


朝食を取ると身支度を整え学園へと出発する、俺の衣装もあの燕尾服がデフォルトになったようで毎日それをきて行っている。いったん収納に入れれば選択されたのとまったく同じ状態どころかそれ以上になって帰ってくるので一着でも問題なし。


「おはようございますピーチさん」


「おはようリーシャさん」


これは変わった点の一つだ、俺がここに来た初日はやけに突っかかっているようだったが今は……というか二日目から積極的にピーチに話しかけている。それも前みたいじゃなく普通に友人に接する感じで。無事ピーチもぼっち脱却だな!……おいこっち睨むな、何?脳内見えるの?


「それにアレスさんも」


「おう」


ついでに俺にも挨拶をしてくれるずいぶんと優しくなったもんだ、まぁこっちが素なんだろうけど。でも相変わらずドリルの主張が……一体セットに何時間かけてるのか。いやはや恐ろしや。


キーンコーン


「おっと、もうこんな時間ですの。ふふっピーチさんと話しているとすぐ時間がたってしまいますね、それではまた」


「えぇ、また後で」


ドリルはピーチの席の前に立つようにして座っているピーチと話していたがチャイムが鳴るのを確認すると自分の席に戻って行ってしまう。いやー見てる光景は先週とほぼ一緒なのにこうも印象違うと面白くさえ感じてくるわ。


先週はこいつ割とすぐ寝る体制に入るために下向いてたのに今だとしっかり前向いてるもんな、まぁ下向いてても見つかるのは金とまな板くらいだもんな。……だからなぜ睨む、なぜわかる。


「はいそれじゃホームルームを始めるわよ」


いつの間にか入ってきていたボイン先生が宣言した。今日も相変わらずボインなようで……あーブドウ食べたい、ボイン先生のボインが紫……っていうよりは紺色のレディーススーツ着てるせいで巨峰に見えてきた。


「来週には一年生大会が開かれるからいつもよりも実習で召喚獣の扱いになれるようにしなさい、あなた達にとってこれは最初の勝負の場なのだからやる前から諦めてかかることのないように」


最初の方はいつも通りの大したことない雑談的なものを話した後今日は重要そうな話が始まった。


「というわけだからはい、ホームルームはおしまい」


それだけ言うと先生は扉から出ていきそれと同時に一瞬の静寂が過ぎ去って再び騒がしさが戻ってきた。


「なあなあ」


「何よ」


横のピーチに話しかけるといつもの調子で返される。まぁこうじゃなかったらもう逆に気持ち悪いけどな。


「一年生大会が開かれるってボイン先生が言ってたけど何なんそれ?」


純粋に気になったことだ、たぶんなんか行事なんだろうけどそういうの知らんし。


「うーん私説明って苦手なのよね。ていうか今何て……」


「それならわたくしが説明しますわ!」


今度は後ろから声が聞こえてくる、体を向けると予想通りドリルだった。こいついっつもピーチと一緒にいるな。


「おっドリル」


「わたくしの名前はリーシャです。さてアレスさん、ダイヤ先生の言っていた一年生大会を説明しますわ」


「おう」


頼んだ。


「一年生大会とはその名の通りこの学校の一年生全員が召喚獣の実力を競う大会ですわ、予選である程度人数を絞り決勝トーナメント出場者を決め最終的に一人の優勝者を決めるものですの」


「ほーん、でもこの学園何人人いるか知らないけど結構いるのに予選とか時間かかりそうだな」


「そんなことはありませんよ、予選はバトルロイヤル形式でやるらしいのでおそらくかかっても二日でしょう」


「つかそれ俺も出るの?」


「当たり前でしょ」


「まじか」


「まぁそう言うことですそろそろ授業が始まりそうなのでわたくしは席に戻りますね」


チラリと時計を見たドリルがそう言った。


「おう、んじゃまたな」


「えぇ、ピーチさんも」


「えぇ、また後で」


するとちょうどチャイムが鳴り今日の授業が始まった。

俺、この小説が完結したら恋愛ものと意味不明なものを書くんだ!

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