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戦士以上、魔法少女未満の少女達  作者: 佐久間零式改
第五章 勝者は生者にあらず
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勝者は生者にあらず 第六話



 米帝の仲裁があった日より六日目。


 この日、米帝とクーデター軍との交渉が決裂し、休戦協定が撤回された。


 その事実が日本政府に伝えられるや否や、国会は日本自衛軍と魔法少女に進軍を取り決め、すぐに軍を動かし始めた。


 その目的はもちろん長門の撃破である。




 今回、四つの部隊が長門を攻撃するために派遣される事となった。


 一つ目の部隊は、多連装ロケットミサイル車両部隊であった。


 東海道新幹線の線路を利用し、長門近くまで接近させ、射程距離内に入ったところで、全弾発射する予定の部隊である。


 クーデター勃発後に急遽開発された二十両編成の多連装ロケットミサイル車両で、線路の上を走れるようになっているのだ。


 二つ目の部隊は、魔法少女二人とその護衛を担当している部隊だ。


 魔法少女はもちろん九鬼鳳香と涼城真希である。


 護衛部隊は立花宗男大尉率いる陸空混合部隊だった。


 アメリカから購入したアパッチ四機に九十六式装輪装甲車、九十九式、九十式など寄せ集めの地上部隊で成り立っている。


 三つ目の部隊は、舞浜港に停泊している二隻のイージス艦と、日本海にいるミサイル搭載護衛鑑二隻だ。


 四つ目の部隊は横田基地より出撃する航空自衛軍で、特攻してでも長門を撃墜しろと命令されている。


 この四つの部隊の中での本命はもちろん魔法少女がいる部隊だ。


 他は陽動や時間稼ぎ程度にしか思われていない。


 ロメルスを撃破できる火力を有しているのが、あの二人だけなのだから仕方のない状況ではあった。


 しかしながら、鳳香と真希の神器の使用はまだ制限されていた。


 神器を恐れる者達は、新高山博士よりも、神器そのものを恐れているのだから……。





 その翌日の正午、作戦行動が開始された。




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