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散策していたら、王子に絡まれた!

文字数が少ない?

口内炎に言ってくれ。

 すぐに帰ろうと思っていたけど、明日も休日には変わりないので、日が暮れる前に戻ればいいかと思い、店じまいを始めている所や、今から出すための準備を始める露店で埋め尽くされているといっても過言ではない大通りを歩く。

 熱気がすごい。昼時のフードコート位すごい。撤収したところにすぐさま入り、自分の露店を広げようとする所とか、まさにフードコートのそれだ。


 そんな様子を観察しながら歩いていると、数時間前に占いの館の位置を教えてくれたいかにも屋台のおっちゃんらしいおっちゃんを見つけた。


「お疲れ様です」


「ん? おお、朝の! なんだどうした、もう日暮れだが宿でも取るつもりか?」


「いえ、そろそろ帰ろうかとは思ってます」


「そうかそうか。確か今年は王子が入学したって聞いたが、知ってるか?」


 片付けながらも俺に訊いてくる。やっぱり、時間が決まっていたりするのだろうか? もしくは待たせない為のマナーとか?


「はい。クラスが違いますけど、良くお見かけしますね……なんなら向こうから来るし……はぁ」


 俺の傍目に通りを歩いているエルルト王子の姿が見えた。細身な執事っぽい燕尾服を着た初老の男性を後ろに、普通に歩いている。

  

 王子がキョロキョロと目移りしている所を見ると、お忍び等はあまりしなかったのだろう。


 そして案の定、目が合う。


 ……。


「それじゃ俺はここで……」


 俺は軽く手を上げ、店主に挨拶した後、返事も聞かずに背を向ける。

 

 小走りに通りを王子とは真逆に進む。幸運にも学園の方向なので、このまま帰ろうと思う。


 あれ? 後ろに気配が……。

 流石にあの王子が居る筈がないが、念のため俺は振り返った。


「あ、あははは」


 音も立てずに一瞬で距離を詰められるとか、この執事さん何者だよ!

 そして、奥の方に見えるエルルトの顔は少し自慢げに――端的に言うならば、ドヤ顔だった。


「誠に不躾かつ失礼なお願いですが、ご同行願えますかな?」


 刑事と容疑者かな?

 と、思うが、任意どころか王子の招集ともなれば実質強制なんだよな、これが。

 速攻で帰れば良かった……。


「後日伺いますので。それでは……っ!」


 だが、断る。

 王子の招集だが、断る。

 確実に面倒になるが今は断るのだ。


 大丈夫。俺がちゃんと伺えば良いだけだから……王城を。

 

 無詠唱で、脚に『パワー』を掛け、跳躍する。学園を囲う塀以上まで上昇したのを確認し、そのまま『エア・プロテクト』『バースト』で横に平行移動する。


 体勢を崩す訳にもいかないので、首だけ捻り後ろを確認する。流石に学園内に入って来ることは無くて安心した一方、普通に一番近くの建物の上に跳躍で飛び乗ってこちらを確認している事に戦慄した。


 王様に聞こう……。


 俺はそう思いつつ、自分のクラス棟へ帰ることにした。



 途中、和樹を見つけたので、声を掛けてみた。


「散歩して、帰るところです、はい」


「クラス棟、反対方向だけど……?」


「……」


 案の定、迷っていたようだ。







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