魔法具
説明が長くて読みづらいかもしれないです。
「また、イーリスさんに怒られるんだろうなあ」
辺りは一面木が切り倒されている。そこには先程切り捨てたグレートモンキーの死骸が沢山転がっているのだが、そちらはあまり心配していない。
「取り敢えず、コレを片付けておくか」
そう言って式人は小さな革袋にグレートモンキーを入れ始めた。明らかに入るはずがないのだが、革袋にはどんどんグレートモンキーが入っていく。
この革袋は魔法具だ。と言っても市販で売られているものではなく、オリジナルの魔法具だ。
市販されている魔法具は、普通の道具に魔法を掛けることで魔法具にしている。これは専門の魔法具職人というものがいるのだが、式人は自分で魔法を掛けて魔法具を作った。
本来魔法具を作るには専門の知識と魔法のバランスをとることが必要だ。魔法具には幾つもの魔法が掛かっており、それぞれの魔法が互いに干渉しない程度に、しかし効果が発揮する程度に掛けなければならない。だからこそ魔法具職人にはそれなりの才能が必要だ。
お陰で魔法具職人は常に人材不足であるため、市販されている魔法具1つ取ってもその値段は金貨が2桁は必要になる程だ。そのため魔法具を所持しているのは高ランク冒険者か或いは貴族がほとんどである。式人は買うより自分で作るという常識外れの事をしたが、未だに本人はそれを自覚していなかったりする。
ちなみにこの魔法具を『収納袋』というのだが、市販の収納袋には無属性魔法の『空間拡張』と『時間遅延』の2つの魔法が掛けられている一方、式人の収納袋には『空間拡張』と『時間停止』の2つが掛けられている。
『時間遅延』は対象の時間を遅れさせるもので、『時間停止』は対象の時間を完全に停める魔法だ。本来2つの魔法は禁術指定されていてもおかしくないのだが、魔法具に使うと非常に有用とされているので、生物に対して使用禁止の条件が付いており、もし破ったら重罪とされている。
最も最近は『時間停止』を使える人間はおらず大変稀有な魔法となっているので、式人が使っている収納袋以外に『時間停止』が使われている魔法具は存在しない。それ故にオリジナルなのだ。
「後はこの木をどうするかな・・・・・・回収しとくか」
サラッと証拠を隠滅しようとしているが恐らくバレるだろう。
「さてと、帰りますかね。面倒だなぁ、俺も転移が使えたら良かったのに。仕方ない。飛んで帰るか」
そう言って式人は風属性魔法『浮遊』を発動した。
「報告もあるし、急いで帰るか」
式人は足の裏から魔力を放出し、ブースト代わりにしてエリエスの街に戻った。
ストックが無くなってしまったので、明日更新出来るか分かんないです。




