ニート転生
よろしくお願いします
冷笑を冷笑して熱血系が最高って言ってるやつも冷笑系だろ
『ニート』
15〜34歳で、就学、就労、職業訓練のいずれも行っておらず、家事もしていない「非労働力人口」
それが俺だ
17歳で学校を退学し、通信制高校に入るも2ヶ月で登校を諦めた
通信制高校に行けば自分みたいな人間でも受け入れてもらえる、いや自分みたいな人間しかいないからきっと馴染めるはずだ
そう思って自分から行動を起こさずに全く話しかけられずに退学する前と同じ生活を送ったからだ
そうして、学校に行かなくなって1年が経つ頃には漫画か映画しか見ていない
『ニート』になってしまいました
漫画も映画もただの暇つぶし
感想を言い合える友達も恋人もおらず
バイトもせずに毎日親が作り置きしてくれたチャーハンがカップ麺を食べる日々
そして今も小説家になろうというしょうもないサイトで素人が書いたしょうもない小説を読んで心の中でバカにしている
しかしネット上でさえ感想を言わず面白くない小説を読んで心の内で「面白くなかったな」と冷笑する日々
これも全てあいつのせい
『お父さん』
俺は受験で失敗した
失敗したと言っても第二志望の高校に入ったが、そこに受かっても褒められることはなかった
死ぬ気で勉強したし、塾も行った
友達と話す時間も遊ぶ時間も削ったし
休みの日も通学中も家に帰ってからも勉強した
そして入った高校
高校では中学と違って同じくらいの学力の人たちが集まってくる
私立高校でクラスによって学力が分けられていたから尚更である
そこで俺が見た光景は友達と楽しく笑い合い
休みの日は友達と遊び
横に並んで登校する
家に帰ったらビデオ通話で楽しくお話し
そのくせ授業中は真面目だし、楽しんでいる分と同じだけ勉強している
『違う』
入学してからすぐに気づいた
中学はさ俺より頭の悪い奴しかいなかったから全く気づかなかったことだ
頭のいいやつも遊んでいいんだ!!
そこで俺は思い出す
親に言われた「勉強だけできてもつまらんぞ、自分の意見を言える人間になれ」
でも俺は人と関わる時間を自ら無くしていた
遊びなんて甘えだ
遊んでる暇が、話してる暇があれば勉強
そう思っていた
だから
もう、あいつと過ごした時間はもう戻ってこない
思い出す中学の時の記憶
3人しかいなかったが、彼らは親友だった
高校に入ってから自分が恥ずかしくなり連絡を途絶えさせてしまった
もうダメだ
もし次の人生があるなら
次はもっと友達と遊びたい
死ぬか
とそんなことを毎日考えているが結局行動には移せないからニートなのである
今日は漫画を10冊読んだ
小説を読み切った
映画を3本見た
これがなかなか楽しいから死ねない
「今日はこの小説でも読むか」
題名 転生先でもニートになり、親に迷惑をかけ成人した日に縁を切られ、友人や恋人もいないので居場所がなくなり、仕方なくギルドに入り戦って無双しようとするけど、引きこもっていたためギルドにたどり着く前に力尽く話
本文「
」
「ん?」
おかしなことにこの小説には本文がない
白い画面が続く
それでも俺はスクロールをやめなかった
なにも書かれていない小説が不気味だったからだろうか
下は下へと続く画面を暗い廊下の中で眺める
本文 「
死亡」
2文字
一番下までスクロールして出てきた2文字
『死亡』
死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡死亡 死亡死亡死亡
全てがその2文字で埋め尽くされる
俺はそれを眺めることしかできなかった
不気味だった
焦った俺はスマホを床に投げつけ壁にもたれかかる
いや『もたれかかろうとした』
そこには壁はなく
気づいた時には
俺は頭から血を流して死んでいた
俺 死亡
あぁもし生まれ変われるのなら
次はもっと友達と遊びたいなぁ
徐々に暗くなっていく視界
痛い
肌に感じる生暖かい感触
痛い
感じるのはそれだけだった
俺の目には死ぬまで天井しか映らなかった
視界が真っ暗になる
真っ暗
もう、痛みは感じなかった
あぁあぁ後悔しかないこの人生には
最初からやり直したい
そう心で強く願った時
真っ暗な世界に光がさした
「立派な男の子ですよ」
まだはっきりとは見えないし、聞こえない
だが俺の周りをたくさんの人が囲っている
泣いている人
笑っている人
目を開けると少し周りが少し赤く見えた
泣いている人は悲しそうじゃないし
笑っている人も俺を嘲笑っているわけでもなさそうだ
そして自分自身を見てみると
どうやら赤ちゃんになっているらしい
小さい手足
生えてない髪の毛
お母さんの乳
どうやら俺は本当に転生してしまったらしい
まぁせっかく生まれ変わったんだし、楽しもう
目の前のお母さんがふふっと笑いながら話しかけてくる
「男の子だからあなたの名前は」
「苦粗新兎」
俺の新しい人生の始まりにふさわしい名前だ
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