月の静謐
最新エピソード掲載日:2026/03/21
【初投稿!】【毎日投稿】【2話更新あり】双つの月が空に浮かぶ世界。
人類はかつて、自らの内に秘めた力(マナ)を使い、争いの果てに強大な国家を築き上げていた。一方、人間の手の届かない絶対の秘境「ニザ大森林」では、夜の女神たちを信仰する種族たちが、大自然の力(オド)と調和する静かな暮らしを営んでいた。
ある夜、大陸の均衡を守っていたローベント王国が、裏切りと侵略の業火に沈む。
崩れ落ちる王宮の奥深く、美しい瞳を持つ側妃は、己の命を投げうって、一つの「祈り」を託した。
それは、生まれたばかりの我が子を、夜の女神が愛する深く暗い森へ逃がすこと。
血と炎の匂いが立ち込める人間の世界から、底知れぬ闇と精霊がざわめく神々の領域へ。
奇跡的に森へと辿り着いたその赤子――エルザは、人間社会において力の象徴とされる「マナ」を一切持たない者だった。だが、その深く澄んだ翡翠の瞳には、世界の真実を視透かす不思議な力が宿っていた。
十五年後。
己の正体も、滅びた国の血生臭い因果も知らぬまま、エルザは大森林の「巫女」として穏やかに育つ。
しかし、やがてエルザの瞳が十五年前の凄惨な真実を映し出した時、箱庭の平穏は終わりを告げる。
魔王も、勇者も存在しない。
これは、すべてを失った亡国の姫エルザが、夜の森の美しき隣人たちに愛され、やがてその「視える眼」で血塗られた人間の歴史と対峙していく、静かで壮大な物語――。
人類はかつて、自らの内に秘めた力(マナ)を使い、争いの果てに強大な国家を築き上げていた。一方、人間の手の届かない絶対の秘境「ニザ大森林」では、夜の女神たちを信仰する種族たちが、大自然の力(オド)と調和する静かな暮らしを営んでいた。
ある夜、大陸の均衡を守っていたローベント王国が、裏切りと侵略の業火に沈む。
崩れ落ちる王宮の奥深く、美しい瞳を持つ側妃は、己の命を投げうって、一つの「祈り」を託した。
それは、生まれたばかりの我が子を、夜の女神が愛する深く暗い森へ逃がすこと。
血と炎の匂いが立ち込める人間の世界から、底知れぬ闇と精霊がざわめく神々の領域へ。
奇跡的に森へと辿り着いたその赤子――エルザは、人間社会において力の象徴とされる「マナ」を一切持たない者だった。だが、その深く澄んだ翡翠の瞳には、世界の真実を視透かす不思議な力が宿っていた。
十五年後。
己の正体も、滅びた国の血生臭い因果も知らぬまま、エルザは大森林の「巫女」として穏やかに育つ。
しかし、やがてエルザの瞳が十五年前の凄惨な真実を映し出した時、箱庭の平穏は終わりを告げる。
魔王も、勇者も存在しない。
これは、すべてを失った亡国の姫エルザが、夜の森の美しき隣人たちに愛され、やがてその「視える眼」で血塗られた人間の歴史と対峙していく、静かで壮大な物語――。
ープロローグー
燃える王都
2026/03/06 00:10
(改)
導きの翠銀
2026/03/06 21:05
(改)
託された祈り
2026/03/07 20:10
(改)
第一章 ー目覚めー
巫女
2026/03/07 21:10
(改)
埃のない木箱
2026/03/08 20:10
(改)
母親
2026/03/09 21:10
(改)
引かれるままに
2026/03/10 20:10
(改)
小さな温もり
2026/03/10 21:10
(改)
揺れる幌台
2026/03/11 20:10
(改)
活気の輪の中へ
2026/03/12 20:10
賑わう市場の裏側で
2026/03/13 20:10
二人の師
2026/03/14 12:30
帰る場所、向かう道
2026/03/14 21:10
降る雨に鳴く夜
2026/03/15 12:30
出立の朝
2026/03/15 21:10
星の巡りよりも
2026/03/16 20:10
十五年前
2026/03/17 20:10
エルフの兄弟
2026/03/18 20:10
光さざめく里
2026/03/19 20:10
地の底の円卓
2026/03/20 20:10
真相
2026/03/21 20:10