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ある男の何気ない日常

再会の街角 その後 2021 春

作者: 倉門 輝光

珍しく長め。ちょっと暗いかな。

 再会とは時に嬉しく、時に痛い。

 これは痛い方の再会の顛末。



 年明けに実家を離れて引越した。それからわずか三ヶ月、この4月に俺は再び引越した。先週のことだ。


 家族には当然「なんで!?」と問われたが、とりあえず「幽霊が出た。見ない様にしていたが、どんどん近づいて来るようになって怖かったから引越した」と言ってある。俺にとっては幽霊の様なものだから全くの嘘ではない。


 母と妹が「お祓いだ!」と騒ぎ出し、お守りやら盛り塩セットやらを用意してくれた。義弟のヒロトくんも「セージを焚くと良いらしいですよ」と買ってくれたらしい。

 それを届けに来た父が、俺を一目見てぼそっと「…幽霊って、生きている女か?」と言ったのでドキッとした。パッパ、なんでわかったんですか!?


 「いや、髪染めたりメガネ掛けたり珍しい事してるからさ。誰かから隠れたいのかと思ってな」


 ああ、そうだった。俺は見つかりたくなくて日本では目立つ色の髪を黒っぽく染めていた。マスクで顔が隠れるご時世だが、更に縁の太いメガネなどもかけて、ここしばらくは出来るだけ人目につかないようにと思い過ごしていた。


 「…お前は背が高いから、あんまり隠れられてないと思うぞ」 


 残念そうに俺を見た(パッパ)は、「まあ、気をつけろ。防犯カメラはつけとけ」とだけ言って帰って行った。 


 『幽霊の正体は生きている女』 そうです、元カノの絵里です。



 「もう過ぎた事だ」と自分の中で処理をしていたつもりだった絵里との過去。

 1年半前、俺が仕事で日本を留守にしていた三ヶ月の間に、帰国したら結婚を申し込もうとしていた彼女が、俺ではない他の男と婚約をしたと友人づてに知らされた時の衝撃。


 俺が知らなかっただけで、彼女は俺と他の男を天秤に掛けていたらしい。しかも、ずっと。そして、後の情報によると、どうやら天秤にかけられていたのはそいつと俺だけではなかった…らしい。orz...


 すっかり騙されていた間抜けな俺。あれから俺はときめきを無くした。あの頃、ほんの少しの間だが自分はちょっと変だったと思う。

 「元気出せよ。世の中に素敵な女性は他にもたくさんいるぞ」と言われたりもしたが、一時の俺は女性が人参やセロリやキャベツに見えていた事があった。視覚的には人の女性でも、脳内変換で異種族である野菜になってしまったのだろう。


 仕事中に「赤カブの人」と言ってしまってマズイと思った時に「やだ、天気の子のスーパーカブはピンクですよ〜!」と返され事なきを得たが、後にその赤カブさんが、俺に「天気の子の夏美みたいって言われちゃった!」と喜んでいたと聞いた。

 だめだ、色んな意味でだめだ。しっかりしようと自分に喝を入れ、ちゃんと人を人として見る様に頑張って矯正した。


 一週間程で女性がちゃんと人として見えるようにはなった。だが、それだけだ。俺を好いてくれる人も何人かいたが心が動かず、いつもどこかがすっぽり抜けていて乾いた風が吹いているような感覚がしていた。


 半年が経ち季節も春になり、普通に笑える様になった。8ヶ月が経ち、内藤に聞いていた絵里の結婚式の日取りである6月になる頃には、だいぶ吹っ切れて来ていた(と思った)。妹の結婚が決まったのもこの頃で、時の移り変わりが癒しになるもんだなと感じた。


 更に時が過ぎ、このまま特に刺激がなくても平穏な日々が続けば良いんじゃないかと、夏には俺は伯父さんになるし、ときめきなど無くてもこのまま日々が楽しければそれで良いのかなと思い始めていた。


 そんな凪いだような気持ちになって来ていた時に、隙を突く様に俺の前に現れた元カノ絵里。


 「久しぶり」と声を掛けられ、どうして良いのかわからずに固まった俺。

 あの時、目眩く思考の渦に圧倒されながら、どこかで冷静に「ああ、人って本当に固まるんだな」なんて考えてもいた。

 

 言葉も出ず身体も動かせず、ただ息を詰めて、以前と変わらない美しい笑顔で嬉しそうに俺を見つめる絵里を見ていた俺。


 「まだ前の場所で一人暮らしをしている」と言った彼女。何度も行ったあの部屋も、思えば不審な点はいくつかあったのだ。俺は見ない様にしていただけなんだろう。

 一瞬で蘇った部屋の記憶を傍に押しやり、思った疑問を口にした。


 「結婚したって聞いたけど?」


 そう言うと一瞬慌て、それから悲しそうにその相手とは破談になったのだと言った絵里。そして「本当の気持ちを隠して結婚を決めたからかもしれない」と、思わせぶりに続けたのだ。


 はにかみながら甘える様に俺の袖をそっと摘むその手に感じた嫌悪感。そして、潤んだ瞳で「あなたが忘れられなかった」と言われた時の戦慄。


 何故、俺にそんな風に出来る?と思った。

 そして同時に答えがわかった。彼女は俺のことなど本当にどうでも良いのだ。自分のことだけしか考えていないのだと。


 その場にいるのが嫌で、彼女から逃げる為に、偶々バス停に止まった行き先もわからないバスに飛び乗った。情けないが、あの後の俺はしばらく動悸が止まらなかった。 

 

 再会してからの一週間は、また会ってしまうんじゃないかと酷く緊張していた。今も以前と同じ所に住んでいるなら同じ駅を利用しているはずだ。それだけで別の街に引っ越そうかと慌てたりもした。


 マンションから出る時も入る前も、影に隠れて周囲の様子を確認せずにはいられなかった。ふと我に返って「むしろ俺が不審者だな」と自分に突っ込みを入れたこともある。

 あの頃のマンション内の防犯カメラには、建物を出る前に外を伺い怪しい動きをする俺の姿が写っていたんだろうと思うと…辛い。リアルタイムで映像を見ていた管理人さんが「今、外誰もいないよ。今のうち!」と声を掛けてくれたことも数回。


 結局、何事も無く二週間が経ち三週間が経ち、落ち着いて来た俺は、そこまで警戒する必要も無いのだと思い始めた。


 あの時は、ただ「エグい破局の仕方をした元カノに予想外に会ってしまって吃驚した」だけであって、今後またどこかで会ったとしても、素知らぬふりをしていればいい。もしも連絡先を聞かれても教える義理は一切ないし、存在を気にしなければいいのだ。

 やがていつか、彼女に会っても何とも思わず平気になる時も来るだろう。その時までは少し緊張してしまう、ただそれだけなのだと。



 だが、あの動揺と警戒は間違ってはいなかった。それどころか甘かったのだと思い知らされたのは、衝撃の再会から一ヶ月と少し経った3月15日の夜だった。

 

 何があったのかというと、絵里が来たのだ。

 幸い遭遇はしていないのだが、マンションの俺の部屋の前まで来た明らかな形跡があった。

 

 おかしいだろう?教えてないんだよ、連絡先も家も。

 というか、2月の始めに偶然の再会をしてしまったあの時以来、一度も会ってないんだよ?


 絵里は、俺の心が柔らかく無防備になっている隙を狙う様にショックを与えて来るようだ。何かのセンサーを持っているのか?

 

 もし警戒を続けていれば、こんな風にやって来る可能性を予想し心構えをしていたら、俺のショックはもう少し違ったのかもしれない。

 しかし、すっかり気を緩めていた上に、あの日の俺は帰宅をするまで結構気分良くほんわかした気持ちでいたのだ。



 帰りの電車の中で、近くの席の年配の女性二人がロマネスコについて話しをしていた。一人がロマネスコを買ったらしく、袋から出して見せた。

 

 「何それ、不思議な形ね。野菜なの?どうやって食べるの?」


 「面白いでしょ?カリフラワーの仲間なんだって。この時期うちはブロッコリーの代わりにしてるのよ」 


 「へえ〜。美味しいの?」


 と、平和な会話が聞こえて来て、ロマネスコ好きの俺は心の中で(美味しいですよ。ビタミンCやカリウムが豊富でね、レンチンで加熱がオススメですよ)と、密かに勝手に会話に参加していた。


 俺は夕食にロマネスコを使う事を決め、駅のホームに降り立った。

 あと十日もすればこのホームからは、眼下にピンクの雲海の様な満開の桜が見られる。「またこの街で桜を見る事になるのか」としばし感傷に浸り、そして足早に階段を降りて改札を出た。


 「ロマネスコはレンチン加熱してから、ニンニクを効かせたたっぷりのオリーブオイルでエビと一緒に炒めて、味付けは塩と黒胡椒でさっぱりと食おう。パスタと合わせても良いな。アンチョビも買おう」と、買い物プランを立てる。

 いつも忘れてしまうペティナイフも今日こそは買おうと思った。それから外付けHDDも、シャンプーも忘れてはいけない。                 

 

 「全部揃うとなるとあそこだな」と呟いて、俺は家とは反対方向の「ドンキdeホッテ」に向かった。


 思えば、ここで真っ直ぐに家に向かわなかったのが良かったのだろう。


 表通りを通らずニャカメグロ川沿いを歩く。桜並木の蕾がだいぶ膨らみ始めていた。翌週には咲き始めるだろうかと思い、以前住んでいた時の様に、満開になったら誰もいない早朝に写真を撮りに来ようと思った。


 買い物を済ませ、レジ近辺で良い匂いをさせていた焼き芋を一本買って、再び川沿いを食べながら歩いた。不思議と買い食いは楽しい。こういう何でもない事を楽しめるのが嬉しくて、良い気分で家に向かったのだ。


 この時住んでいたマンションは、正面玄関とは別に住人が駐車場やゴミ置き場に出入りする時に使う通用口があって、俺は帰宅の時にはそっちを使う様にしていた。警戒して始めたことではあったが、エレベーターを使わない俺からすると、通用口の方が階段に近くて便利だったのだ。この日はこれが幸いしたのだと思う。  


 いつもの様に運動を兼ねて、5階まで階段を二段抜かしで上がる。


 ♪どんどんどん、鈍器、鈍器で掘って〜♪♪


 軽く浮かれていた俺は階段を上がりながら、あの店のテーマソングを鼻歌で歌っていた。


 が、しかし、階段を上り切り5階の廊下に出る直前で俺の足は止まる。そして、立ち止まったまま廊下の先にある自分の部屋のドアを凝視する。

 どう見ても、何回見直しても、俺の部屋のドアノブに謎の紙袋がぶら下げてある。あれは何だ?


 俺はスマホを出し、まず母に問いかけを送った。


 「今日、俺のとこ来た?」と。


 すぐにラインの返事が来た。「行ってないよ、なんで?」と。俺は、そっか…と呟いた。そして「わかった」と返信をした。 


 その場に留まり思考をする。

 まあ、そうだよな。母さんが来たならラインかメールで連絡来るよな。


 …となると、隣とか上下階の部屋と間違えた誰かの可能性もあるから、聞いてみた方がいいかな。

 でも、この時間に俺が訪問して尋ねて違ってたら悪いよな。管理人に声を掛けて一緒に聞いて回るか、それともそのまま管理人に預けるか。


 ラインの着信が来てビクッとしてしまった。母からだ。

 「どうしたの?何かあった?大丈夫なの?こっちに帰ってくれば?」と来たので「大丈夫。なんでもないよ」とだけ返す。


 ここで電話で話すわけにもいかないし寒くなって来たし、そろそろ部屋に入ろう。

 まずは念の為に、離れたこの位置から玄関ドアの写真を撮っておく。それから俺は最後の一段を上がり、静かに廊下を進む。

 何となくエレベーターの動きに気をつけながら問題のブツの近影を撮る。まだ触らない。


 俺がここに住んでいるのを知っているのは、引越しの手伝いをしてくれた内藤と内藤の彼女の香奈ちゃんとうちの家族だけだ。

 他の友人へも引越したとは言ったが、特に住所などは知らせていない。

 こんな風にドアに何かをぶら下げて行くような人はいないし、いたとしても連絡があるはずだ。

  

 やっぱり、部屋を間違えてここに掛けられているとしか思えない。


 妙に絵里が浮かんで来て「ないない、有り得ない」と打ち消す。


 俺は何となく触らないようにして、スマホを使ってそっと袋を開き中を見た。タッパーのような物が入っていて、その上にぺらっとメモが乗っていた。そのメモを見て戦慄する。


 

 「おかえりなさい。一緒にごはん食べたくなって作って来たんだけど、留守だったから置いて行くね。連絡ください。070-55〇〇-XXXX 絵里」

 


 ゾッとした。 


 なんで?

 なんで?

 なんで?


 どこで見られてたんだ?

 一体いつここを突き止めた?

 いつから知ってた?


 というか、このマンションは暗証番号を入れないと建物内に入れないんだが?

 あれか?他の住人が入るのを待ってて、住人のふりして一緒に入っちゃうっていう手口か?

 

 そもそも、急に一緒にご飯が食べたくなって作って来たっていう展開がおかしくないか?そしてそれを置いて行くってどうなんだ?

 俺達はもう何でもないじゃないか。とっくに終わってるじゃないか。


 何かこわい。絵里が怖い。


 ドアの紙袋は触れないでおこう。


 とりあえず部屋に入るか。一度入ってしまうと出る時が怖い気もするが、ここに居るのも怖い。どこかで見られていそうで怖い。

 エレベーターの音がする度にドキッとしてしまう。うん、部屋に入ろう。そうだ、メモの写真も撮っておこう。


 必要な物を持って実家に行こうか。いや、ダメだなホテルにしよう。うん、さすがに朝は来ないだろうから、明日荷物を持って出てホテルに泊まることにしようか。


 音を立てない様にそっと鍵を開けて入る。多分意味は無いんだが、とにかく音を立てない様に動いてしまう。


 部屋に入った俺は落ち着けずどうしていいかわからないままに、まずは冷蔵庫を開けた。

 「何故か人は無意識に用もなく冷蔵庫を開ける」という説は知っていたが、あれは本当だったのか。俺は本当に冷蔵庫を開けた。そして冷蔵庫は開けたが、何をするでもなく中を確認しただけで閉じた。


 買って来たものを流しの傍に置いて、着替えもせずにパソコンを立ち上げる。それから内藤に電話をした。相談があると言うと、すぐにフェイスタイムしようぜと言ってくれた。 

 一通りの事を話す。2月に再会してから落ち着かなかった事は特に言ってなかったので、説明はそこからだった。



 「どう思う?」と言うと、パソコンの画面越しに内藤は言った。


 「それはお前、間違いなく狙われてるよ」と。


 「やっぱりそういう事かな…」と俺は頭を抱えた。


 「別にさ、絵里ちゃんが何かするとは思わないけど、でもお前は確実に婚活のターゲットになってるな」


 「俺も危険はないと思う。でも何だろ、心が削られるっていうの?怖い。やっぱり俺、引っ越した方が良いかな?」 


 「そうだな。ガツンと言ってやれ、と言いたい所だけど、そっと引っ越しちゃった方が良い様な気はするな…。何か言ったところで通じなさそうだし」


 「その方が心の平安が得られそう。なんかさ、一人で警戒してて特に何もないのに自意識過剰でバカみたいだなって反省し始めてたんだよ。油断してたわ…」 


 「彼女、そいういう隙を攻めてくるよな」


 「参ったよ。ちょっとまだ手が震えてる」


 「とりあえずさ、今日はもう来ないだろうし、お前は着替えてなんか食え。そんで風呂入ってあったまりな」


 「ああ、流石にもう今日は来ないだろうしな。ビクビクすることはないもんな」


 「俺もちょっと香奈が何か知ってるか聞いてみるよ」


 「悪いな」 


 香奈ちゃんは絵里とも知り合いだ。彼女達は以前同じ職場だった。内藤の彼女である香奈ちゃんの繋がりで俺は絵里と知り合った。  

 特に聞いた事はないが、皆で集まった時などに様子を見ていて、香奈ちゃんと絵里はあんまり気が合わないのかなと思った事がある。別に仲が悪いわけでもなさそうなので、そう言うこともあるだろう程度に思っていた。


 彼女が共通の知り合いから絵里が婚約した相手との馴れ初めを聞いて、それによって実は絵里がずっと二股(だか三股だか)を掛けていたとわかったのだった。

 

 内藤との通話を切ってシャワーを浴びる事にした。今日はロマネスコの出番はなさそうだ。食事をする気が失せてしまった。焼き芋を買い食いしておいて良かった。


 シャワーを浴びて、コーヒーを淹れて一口飲む。温かい飲み物が流れ込んで、俺は随分と胃が冷えていた事に気付く。


 一息ついて、忘れていた買って来た物を冷蔵庫に入れながら、気付くと俺は心から祈っていた。


 「神様、どうか今すぐ絵里に新しい良いご縁を与えてあげてください。彼女が俺の事などカウントしない位に、そしておかしな事を考えたり行動しない様に。彼女も相手も満足するようなご縁を。どうか、どうか」

 

 

  ◇◇◇ ◇◇◇

 


 その後の日々、結局俺はホテルにも実家にも行かず、そのまま過ごした。


 あの翌日すぐに、一ヶ月後に退去する旨を管理会社に伝えてから物件探しを始めた。引越しをするまでは、警戒しながらではあったが、それほどビクビクする事もなく過ごす事が出来た。

 見つかったら嫌だと思って隠れようとしていたのとは違い、もう見つかっているので後は遭遇さえしなければ良しと腹を据えたからかもしれない。 

 

 あの日ドアに掛けてあった差し入れは、そのまま放置しておいたところ二日目には無くなっていた。他に誰かが処理する事は考えられないので、絵里が来て回収して行ったんだろう。新しい何かは置いてなかったし、メモも残されてはいなかった。

 その後も二回手紙と差し入れがあったが、放置作戦で触れないようにした。


 4月始めにやっと新居が決まってから、俺は少しずつ車で荷物を運び出した。ベッドや冷蔵庫、洗濯機などの大きな物は、内藤と小山内がトラックを借りて来て手伝ってくれて、静かに早朝運び出した。まるで夜逃げだった。

 トラックが来た時に全部まとめて一気に運んでも良かったが、出来るだけ静かに短時間で済ませたかったので、そして俺が落ち着かなかったので、事前に運べるものだけ自分で運んだのだ。


 引越し先に迷っていた時、内藤と香奈ちゃんと小山内が揃って「近所においで〜」と引っ張ってくれたので、俺はサンチョの住人の仲間入りをした。

 


 そしてサンチョの駅で、俺はまた別の再会をする事になるのだが、これはまた後で。




 

悪縁を断ち、良縁を繋ぐ 祈願


<追記:香奈ちゃん情報>

 絵里には彼氏が(一人)いると聞いている。

 **以下は香奈ちゃんが共通の知人から聞いたという話** 

   絵里はとにかく早く「結婚」をしたいと言っていて落ち着かない。

   彼氏はいるが、アプリ等でも婚活をしている。現実にどこまで関わっているかはわからないが、絵里の口からは6人ぐらい候補者の名前が出る。最近「昔別れた彼に会った」と言っていたらしい。


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