【コント脚本】スーパーアルティメット効率化先生
生徒:
あぁー、今日の授業めんどくさいなぁ
教師:
奇遇だね
先生もめんどくさいと思ってたんだよ!
生徒:
先生!そんなこと言ってもいいの?
校長先生に聞かれたらクビになっちゃうよ?
教師:
では聞かれないように小声で言おう…
毎日何時間も授業をするのは飽きた…(小声)
だから先生は今日から効率化先生になる!!(大声)
生徒:
声の緩急がすごいな!
効率化先生ってどういうこと?
教師:
ああ、現代は効率化の時代だ。
無駄なことはどんどん省かないといけない。
生徒:
例えば?
教師:
歴史の授業と英語の授業。
2つの授業を1つの時間で行う。
2時間の授業を1時間で行う。
どうだ効率的だろう!
生徒:
そうかもしれないけど…
一体どうやって?
教師:
『794年に平安京が当時の首都となった』
これは知っているか?
生徒:
ええと、語呂合わせで…なんだっけ。
なんちゃらなんとかウグイス平安京だっけ?
教師:
794年、語呂合わせで鳴くよウグイス平安京だな。
ただの歴史の授業だ。
これを英語の授業と組み合わせることにする。
英語で歴史の授業をするのだ!
生徒:
なるほど!
英語で歴史の授業を学べば、英語も歴史も覚えられるし一石二鳥ってことだね!
教師:
その通りだ、スチューデント。では行くぞ!
エー、オー、アーン。
ヘイアンキョーイズ、
ナナヒャクキュウジュウヨネン…
生徒:
全然できてないじゃん!
教師:
先生…実は英語が苦手すぎてよくわからないんだ。
英語はやめて別の科目と組み合わせよう!
生徒:
最初からそうしなって!
で、今度はどうするの?
教師:
歴史と国語の授業を組み合わせる!
国語は登場人物の気持ちを考える必要があるからな。歴史とは相性がいいぞ。例えば。
『平安京が首都になったときの当時の人々の心境を答えよ!』
どうだ?
生徒:
むむ!
分からないけど、当時の人の気持ちを考えるから、かなり歴史の理解が深まる気がするよ!
教師:
いい感じだな!
では次。歴史と国語と数学のトリプルミックスだ!
こうすれば3時間の授業を1時間に効率化できるぞ。
生徒:
3時間を1時間に!?
す、凄い!めっちゃ効率化だ!
お願いします!
教師:
『平安京が首都になったとき、直線上を一定速度で動く点Pの気持ちはなんだ?』
生徒:
点Pって誰だよ!
たしかに数学のテストでよく出てくるけど!
あいつに気持ちなんてないでしょ!
教師:
細かいことはいいんだよ!
次は歴史と国語と数学と音楽の4つの授業を1つに効率化する!
生徒
無視しないでって!
もう3教科の時点で苦しいのに!
教師:
では行くぞ…
プラス音楽Here we go!
『794ウグイスヘイアンキョー!
でもただ覚えるだけのベンキョー!
そんなのつまんねー、カンキョー!
だったら俺が変えてやるョー!』
生徒:
超、下手くそなラップはじまったー!
教師:
プラス体育だHere we go!
レッツダンシング!アーハン?
『それならお前も考えろ勉強のカタチ?
動いた点Pどんなキモチ?
何度も何度も動いても、
考えても分かんないのOUT?』
生徒:
先生がブレイクダンスしながら歌ってる!?
カッケー!!
教師:
プラス図工だHere we go!
これがスーパーアルティメット効率化授業!
歴史、国語、数学、音楽、体育、図工の六教科合体授業だ!
『つまんねー授業、
鳴くよウグイスが言うなら!
俺自身が建ててやるぜヘイアンキョー!
hoooooo!
さぁ、夜の始まりだ!』
生徒:
なんだ…先生!
いきなり建物どんどん建てはじめて…!
まさか平安京作りはじめてるの!?
いったい何年かかるんだよ!
そんな土地もここにはないよ!
もうやめて、ストーップ!ストーップ!!
教師:
ハァ…ハァ…
これでおわりだ…どうだ。
今日1日、6時間の授業を1時間に効率化することができたぞ!
生徒:
ありがとう…先生!
僕は先生の努力にとてつもなく感動しているよ!
教師:
よーし!
では試しに身になったか問題を出してみよう。
平安京が首都になったのは何年だ?
生徒:
…?
教師:
効率化しっぱーい!