一体、私は、、、。
「うっ、、うーん。」
メイド服を着た 女の人から声がかかる。
「ロ、、ロイ様⁉︎お目覚めですか⁉︎今お医者様お呼びして参ります。」
パッと目をひらくと、天井にはシャンデリアが飾られている。
(うーん。眩しいな。なんだろ?この空間。)
「確か、、、。図書館に行って、、、えーっと、どうしたっけ?」
部屋に医者らしき人がはいってきて
「ロイ様 お目覚めでよかったです。一時は
どうなるか 心配しました。
今日は目が覚めたばかりなので安静してください。
左手は軽症なので今後も
治療していきましょう。ではまた明日きます」
そういうと医者は部屋を出て行った。
「ありがとうございます」
(ここはやっぱり 病院?)
メイド服を着た女の人が駆け寄り
「ロイ様 ほんとよかったです!
心配しました。
リアティーナ様も2日前にお目覚めになられたので安心しました。」
「あの先程から ロイ様やリアティーナ様とは一体誰でしょうか?」
「!? ロイ様も覚えてないのでしょうか、、。」
(メイドさんから聞いた。ここは病院ではなく王族の屋敷。そしてロイ様って言うのはここの王子らしい。っていう事は、、、)
パッと布団をめくる。
「ない、、、。」
(いや元から胸はある方ではないけど、、。)
「そしてある、、、。」
(見覚えのないものが、、、。)
部屋のガラスに映る自分の姿に困惑する。
男の子になっていたのだ。
(思い出した、、。私、車にひかれたんだ。)
私の名前は小林 莉子
私立 南高校 2年生
見た目は陰キャの代表的な感じ。
髪の毛はいつも2つに結んでメガネをかけている。
いつも本読んでたり 漫画読んでたりしてい
るせいか、ほとんど 友達はいない。
たった一人を除いては、、。
ガヤガヤ
「ねぇねぇ。圭くん。お昼一緒にたべよー!」
「じゃー!わたしも!笑」
「圭 俺もいい?」
「じゃ みんなでたべよー。」
(私は クラスではいつも1人。ああゆうグループは苦手。)
「早く 放課後ならないかなー?そいいえば
今日も 先輩いるかなー。ふふふ。」
と呟きながら1人で弁当を食べる。
こうして私の日常が過ぎていく。
放課後のチャイムが鳴なった。
「やっと 放課後だ!図書館いこ。」
と 立ち上がった瞬間。本を落としてしまった。
隣の席の人に声をかけられた。
「あっ。小林 本落としだぞ。これって、、、この本面白いよな。」
(あっ。佐藤くんだ。学年1モテるらしい。私の1番苦手なタイプ)
「ど、どーも、、。ありがとう。まだこの本借りたばっかりだから読んでないのでわかんないかな。」
「ファンタジーとか好きなら面白いよ!」
「あっ。はー。」
私は 冷たく返事を返す。
「圭!部活いこーーーぜ!」
「おう! じゃ 小林またな!」
「じゃ。」
(やっぱ 苦手だな。あんなキラキラした人。)
そんな事を思いながら私は図書館へ向かう。
ガラガラ。
「あっ。小林さん!今日も図書館きたんだね。」
「狩野先輩いるかなーって思って。笑」
この人は狩野 暁斗
一個上の先輩。 私が図書館に行く理由
いわゆる気になるひとがいるから。
「僕は家にいるよりかは図書館の方が落ち着くからね。」
(やっぱ 狩野先輩は落ち着いている感じだからいいな。)
「その本。借りてくれたんだ!」
「はい!先輩がおすすめしてくれたんで」
少し顔が赤くなる。
「嬉しい。読んだら感想聞かせてよ!
あっ!そうだ。
小林さん今度の土曜日暇?」
「!?」
「土曜日にその本の作家さんの新作が出るんだ。
もしよかったら一緒に見に行ってくれないかな?」
(ええええええ!?デートってやつーーー!)
「全然、ガラ空きです!」
「よかった!いこう。」
(狩野先輩と話していたら、もうこんな時間だー。
しかし
狩野先輩からお誘いうけるなんてぇえー。
えっ?服装どうしょーーーう!?
やっぱ一般的にスカート?スカートなのか?
どうしょー。おねぇちゃんから借りるかなー?)
と、妄想全開でウキウキで歩いていたら、、、
ガヤガヤ
「あの車 危ないねー!」
「スピード出しすぎじゃない?」
後ろから薄ら声が聞こえてる。
「お嬢ちゃん!お嬢ちゃん!あぶな、、、」
「えっ?」
キッキッー
ドン。
そして私は
通りかかった暴走した車と事故に遭い、転生してしまったのだった。
異世界へ、、、。
本で読んだことしかない、、世界。
私は もどれるのーー!?