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始まりの日



俺の名前は佐藤さとう けい


私立 南高校 2年生。


身長は173センチで


容姿はまぁ イケメンの分類だと思うし


スポーツもサッカー部で1年でレギュラー


勉強も大体上位。


性格も明るめでクラスのやつとも男女問わず仲がいい。


いわゆる勝ち組だと思う。




唯一欠点を挙げるとしたら、、、




【6股】している事。


俺は誰かに必要とされると嬉しいので来る物拒まず。だが、彼女達のことは愛せないでいた。


なぜなら、俺は他に好きな人がいるのだ、、、。






「ねぇ 圭くん 今日一緒に帰ろー!」


「えぇーずるい。私も一緒に帰りたい!」


「あっ!俺も! ってか、みんなで久々にカラオケ行かね?」


「いいね-!!」


「今日は部活があるからごめん!皆 また今度な!」


「えぇーーー」


「ごめんな」


そう言って教室から出て部室へ向かう。

いつもと同じ放課後。








練習が終わった後、いつものように歩道橋に向かって歩いていく。



「あー!疲れた‼︎ 練習キツかったー!」


「まぁ。再来週に練習試合あるからなー。」

 そのせいで今週末はS高の結菜ちゃんと真希ちゃんとダブルブッキングなんだよなー。」


「圭! お前モテすぎだろ!俺にも分けろよ!笑」



コイツは寺島てらしま いつき


同じサッカー部で唯一なんでも話せる友達。




「彼女いると何かと大変だぞ?」


「俺は1人でいいよ。笑 お前みたいに【6股】はやんねーよ。」


「俺は頼られると弱いんだよ。それに来るもの拒まずだから。」


「優しいのか何なのか...。あーあ、彼女達かわいそー。」


「うるせぇーよ。それに彼女達は俺の顔目当てだよ。俺自信には誰も興味ねーよ」


「かわいそーー。笑」


「いいんだよ。俺はこれで。」


そうこれでいい。

バレなければ誰も傷付かないし付き合うと喜んでくれるから。



「じゃ またな。」


「おぅ。明日な。」


樹と別れ、歩道橋を歩いていると後ろから声が飛んできた。


「圭ちゃん。久しぶりだね!今帰り?」


こいつは松井まつい 彩葉いろは

いわゆる幼なじみで昔はよく2人で流行りのゲームで遊んでいた。

今は違う高校に通っていてすっかり大人びた印象になっている俺の初恋の人。


そして今も好きな人。




「おぅ。ひ、久しぶりだな。」


「どう?学校楽しい?」


「まぁまぁかな。」


「部活はどう?チームメイトとはうまくいってるの?」


「まぁまぁかな。」


「なにそれー?つまんないそうに喋って。」


お互い違う高校に通うようになった今でもこうして気に掛けてくれる。



「お前こそ、女子校はどうなんだよ。」


「まあまぁかな。笑」


「...真似すんなよ。」


(女子校とはいえ友達の紹介なんかで出会いはあるだろうし、もう好きな人いるのかなー。こいつが彼女だったら、、、6股なんてしなかったのに。)




そんな事を考えているとあっという間に彩葉の家の近くまでやって来た。



「じゃあなー。気をつけて帰れよ。」


「送ってくれてありがとう、圭ちゃん!

 あっ、そうだ! 今度遊ぼうよ!」


「な、、なんで⁉︎」


「なんでって 昔みたいに遊びたいからに決まってるでしょ‼︎新作のゲームやろうよ。」



「ぶ、部活が忙しくなければな。」


「じゃ。決まり‼︎また連絡するね!」


「おぅ...。」


俺の返事に満足そうな笑顔を浮かべて彩葉は自宅へ向かっていく。




(びびったー。彩葉から誘いって珍しいな。)






ブー!ブー! ポケットの携帯が鳴る。

画面には


木崎きざき 由依ゆい



由依は6番目の彼女だ。

ショートカットがよく似合っている小柄の可愛い子だが、かなり頻繁にLINEや電話がくるのがしんどい。



【今日会えない?いつもの公園で待ってるから。】


(由依かー。最近部活で疲れてて返信少なめだったからなー。)


【了解。制服着替えたいから8時くらいでいい?】


【うん。ありがとう。】




公園に着くと、ベンチには俯いた由依が座っていた。 


由依のもとへ駆け寄り隣に座る。


「来てくれてありがとう。ごめんね?急に呼び出して」


「いや。大丈夫だけど、どうしたの?」


問いかけると

疲れた顔をした由依の眼から涙が溢れ始めた。


「私ね...。初めて人を好きになったの。」



(オ、オイ、勘弁してくれよ。余韻に浸っていたのに、、、)


「ごめんな。LINE返さないで。部活が忙しくって」


そう言い、ふわりと頭を撫でようとすると…



「わかってるよ。圭くんは部活がんばってること。すごいなって思う。

 でも私、変な噂聞いちゃって…心配で。」


伸ばした手が宙で止まる。




「…どんな噂、聞いたの?」


「信じたくないけど、圭くんが…

 他にも付き合っている人がいるって。」


「、、、。」


「いるの?」



「そんな話、誰に聞いたんだよ。」


(あぁ…めんどくさい事になったな。どう切り抜けようか)




「同じクラスに居る松尾真希ちゃんって子、、、。」


(真希、、、五番目の彼女⁉︎)


「あの、、、真希ちゃん⁉︎」


俺は思わず立ち上がる。



「やっぱり知ってるんだ。私、本当に好きだったのに、、。」


「でも由依ちゃんはもし付き合えるなら何番でもいいって…」


「っそ、それはそうだけど! 私、自信持ちたかったのに。

カッコいい彼氏と付き合って自慢して、、、そうしたら少しはって…」


(くそ…やっぱり。俺っていう人間には興味ないのかよ!)



「そっか、分かった。知っちゃったんなら彼女期間は終わりだな。じゃあ。」


立ち去ろうと背を向けた時、由依が抱きついてきた。



「なんでよ‼︎ なんでそうなるの、、、。私とずっと一緒にいて私だけのものになってよ。」


「どうせ飾り感覚なんだろ!俺なんかには興味無いんだろ‼︎

 どいつもこいつもっ…‼︎⁉︎」


つい声を荒げてしまった。


同時に背中に衝撃が走り、熱い感覚が広がった。



「え、、、、。なんだこの、赤いの、、。」


「ごめんね、圭くん、、、、。私。」


振り返ると、彼女の手は真っ赤に染まり震えていたのが見えた。

その赤が自分の血だと理解すると途端に激痛が走った。



「ゆ、由依、、、。」


困惑と痛みで声すらまともに出せない俺に


ドスッ!


2度目の刃の感触。



視界が真っ暗になった。


















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