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第百一話 仮説
放課後私とサラは、試合前に負傷した三人のもとへと向かった。
三人はベッドで寝ていた。
「ホワイト先生、三人の容態はどうですか?」
私が訊くとホワイト先生は答えた。
「大丈夫よ。幸い治療をするのが早かったから三人とも無事。後遺症の心配もないわ」
「それは良かった」
サラが安堵の表情を浮かべた。
その後サラと別れ、私は日記の続きを読もうと思ったが、それはやめた。
「最初から読んでみるか」
私は日記を最初から読んだ。
日記の最初は五月十二日から始まっていた。
どうやら私のお父さんと付き合ったことをキッカケに日記を書き始めたようだ。
そのあとは、お父さんのこと、生徒のことが書かれていた。
そしてお母さんが秘密の実験のことが書かれ始めたのは七月に入ってからだった。
そして私はそのまま読み進めていき、七月十七日の日記を読んだ。
『ついに実験が成功した。白魔法使いであるはずの私は青魔法をも使うことができた。やはり私たちは二色の魔法を手に入れることが出来るのだ。私の仮説は間違っていなかった。しかしこれはまだ半分に過ぎない。一応三色も試したが、それは無理だった』




