第九十七話 演技
「二人仲良く一緒だとわね。探す手間が省けたわ」
金パは目を細めて私たちを見た。
「お友達は残念だわ。でも二人だけで出場してきたのは褒めてあげる。だけど身の程ってものをあんたらに教えてやんよ」
金パはやる気満々だ。
「いいの?私の後ろにはーーーー」
「バラガン様がついてるっていいたいの?だけどこれはゲーム。そんなもの関係ないわ!」
いきなり金パが魔法を放ってきた。
「ファイヤーボール!」
サラが同じく対抗する。
金パの仲間の四人も一斉に攻撃してきた。
私もなんとか対応する。
今現在、私は三人をサラは金パと一人を相手にしていた。
「ふっ、なかなかやるわね。でもいつまでもつかしら?」
金パは手を緩める気配はない。
まずい。このままだとサラの体力がもたない。
すると次の瞬間、サラが大きく吹っ飛ばされた。
「サラ!」
私はサラの元へ駆け寄ろうとしたが、簡単にはいかせてくれない。
「次はあんたよ!」
金パがこっちに向かってきた。
一対五。
本気を出せば一瞬で勝てるが、そうはしない。
「くらえ!ファイヤーボール!」
五人同時に魔法を放ってきた。
私はバレないように寸前で魔法を放ち、ダメージを軽減してから吹っ飛ばされる演技をした。
これなら流石の金パも満足だろう。
「ふっ、もう私たちに逆らわないことね」
私の予想は当たり、金パは笑みを浮かべて私たちのフラッグを取りに行った。
こうして私たちは初戦で敗退した。




