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第九十一話 練習
私たちのところへ金パがやってきた。
「もし私たちと当たった時は即リタイアする事を勧めるわ。頑張ったところでどうせ私には勝てないのよ」
この種の女はカースト最下層の私達をバカにしないと気が済まないらしい。
「そんなことやってみないとわからない」
サラが言い返す。
「それはどうかしら」
金パは余裕の笑みを浮かべる。
「それとあんた」
金パは私を指差した。
「バラガン様が後ろ盾だからって調子に乗らないことね。アンナ様に逆らってはいけないってことは猿でも分かる」
いや、私調子にはのっていないんだが。
「わかったわね!」
「・・・はい」
私が返事をすると金パは戻って行った。
「私たちと金パの組みが当たることなんかあるの?同じ赤組なのに」
私は素朴な疑問をサラに投げる。
「それがあるみたい」
サラは答えた。
それから私は魔法大会へ向けて練習した。
サラが本気なのだ。サラは本気で決勝戦にいこうとしている。
理由はもちろん王様に気に入られて、いい役職について親孝行するためだ。
だから口が裂けても決勝戦に行きたくないなんて言えない。
「よし今日はここまで」
サラがいって今日の練習は終わった。




