第九十話 魔法大会
今日は朝から教室が騒がしかった。
「どうしたの?」
私はサラに事情を訊いた。
「それが今度魔法大会が開かれるみたい」
「魔法大会か」
魔法大会とは年に一度行われる祭典であり、誰がこの学校で強いのかを決めるものだ。
まあよくあるラノベのイベント。
するとジャック先生が教室に入ってきた。
「よしみんな座れ。その反応だともうすでに知っているみたいだな」
「魔法大会が行われるって本当ですか?」
金パが質問した。
「そうだ。それでこの赤組で誰が何に出るかを決めたいと思う」
種目は個人戦と団体戦に分かれる。
「では個人戦に出たいやついるか?定員は男女それぞれ三人までだ」
「はい」
おぼっちゃま(男)とおぼっちゃま(女)が数人手を挙げた。
手を挙げた人を見て、私は金パが手を挙げていないことに驚いた。
どうやら彼女は団体戦に出るようだ。
「ちょうど三人ずつだな。よしこれで決まりだ。あとは団体戦なんだが、こちらも男女それぞれ五人グループになるから適当に組を作ってくれ」
私はサラと、カースト最下層の女子三人を誘い五人組を作った。
「私はモモコ。よろしく」
「私はサラ。よろしく」
簡単な挨拶を済ませる。
そしてここでジャック先生が生徒のやる気を引き出すことをいった。
「それと決勝戦には王様が観戦に来られる。だからみんなそれぞれ頑張るように」
すると教室内が大騒ぎになった。
サラも喜んでいる。
「あれ?モモコが嬉しくないの?」
私はラノベを読んで、王様に気に入られると後々面倒なことになることは知っている。
それだけは絶対嫌だ。
「いや嬉しいよ」
作り笑顔を浮かべる。
「モモコ、絶対決勝行こうね!」
「う、うん」
この時私は絶対決勝戦には行かないと誓った。




