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第七十八話 蒸発
課外授業が始まった。
私はサラと同じ班だった。
課外授業の内容は、水を赤魔法だけで全て蒸発させよというものだった。
蒸発させるためには強い炎が必要になる。
つまり、どれだけ魔法で強い炎を作れるかが重要だ。
「まず私がやってみる」
サラはそういうと、水の入った容器に手をかざした。
「ファイヤー!」
炎は発現したものの、水を蒸発させるまでには至らなかった。
「結構難しいかも。モモコもやってみて」
「わかった」
私は同じく「ファイヤー」と唱える。
炎の量を調節して弱くしたので、もちろん蒸発しない。
「モモコでも無理なんだ。相当時間がかかりそうだね」
サラはやる気になっていた。
一方金パのグループはすでに半分の水を蒸発させることに成功していた。
「さすがアンナ、やっぱりお前は優秀だな」
ジャックが褒める。
「これくらい出来て当然です。むしろ出来ない理由がわかりませんわ」
金パはドヤ顔を放っていた。
すると私はジャック先生と目があった。
早くやれと言わんばかりの表情だった。




