第七十五話 後ろ盾
「何その目は?このアンナ様に歯向かおうと思ってるわけ?いい度胸ね。この学校で誰を敵に回すといけないか体に覚えさせてあげる!」
金パが笑いながらそういった。しかし目は怒っている。
「あいつらをやってしまえ!!」
金パが命令をすると、周りにいた金パの仲間も私たちに向かって魔法を放とうとした。
流石にこの人数では自分を守れてもサラのことは守れない。
かといって魔法を使いたくもない。
ここはひとつ賭けてみるか。
私はいった。
「本当にいいの?私を攻撃したら、後悔するのはそっちだけど」
「待て!」
金パは仲間に魔法を放つことをやめさせた。
「それは一体どういうこと?」
「私にはバラガン様が後ろ盾となってついてる。つまりここで私を敵に回すのはバラガン様を敵に回すのも同じこと」
「何をデタラメを!」
「嘘だと思うなら、さっさと魔法を放てばいい」
私は金パの表情を伺う。
彼女は動揺していた。
私が思っているより、バラガンは相当な権力を持っているみたいだ。
「アンナさん、あいつらなんかやってしまいましょう」
仲間の一人が助言する。
しかし金パはそれ以上何もせずに帰っていった。
金パたちがいなくなった後、サラが心配して来てくれた。
「モモコ大丈夫!?早く保健室に行かないと!」
「これくらい大丈夫」
「でも・・・」
「心配しないで。私には知り合いに白魔法使いがいるから」
「ならいいけど」
そしてサラは私の顔を見ていった。
「さっきはありがとう。でもバラガン様が後ろ盾って本当なの?」
「うん。本当だよ」
するとサラは目を見開いて驚いた。
「どうしたの?なんでそんな驚くの?」
「え、だって、バラガン様だよ。役人の中ではトップだし」
「ごめん、役職訊いてもいい?」
「右大臣だよ!」
どうやら私の復讐の相手は相当大きいようだ。




