七十四話 練習
一か月がたち、次の試験内容をジャック先生が告げた。
「次の試験は実技だ。お前たちには実際に魔法を使ってもらう」
クラス内がざわざわとしだした。
しかし入学する前から魔法を使えた生徒は余裕そうにしている。
金パもその一人だ。
ちなみに私は魔法を使えることを伏せている。
私みたいなカースト最下層の人間が魔法を使えるとなると、必ず金パに目をつけられる。
それだけは避けたい。
「モモコ、私に魔法を教えて」
「わかった」
唯一サラにだけは私が赤魔法を使えることを教えている。
放課後私たちは校舎の裏の目立たないところで二人で練習した。
「まずは火が出ることを意識して。イメージが大事。わかった?」
「やってみる。ファイヤーボール!」
サラが手に力を入れると、かすかに火が出た。
「やった!できた!」
サラは喜んだ。
「その調子!コツは掴んだみたい」
と、そこにどこから聞きつけたのかは知らないが金パが仲間を連れてやってきた。
「あら、あんたたち二人で何やってんの?」
金パはにやにやとしている。
「別に、試験のための練習だけど」
私が答える。
「へー。あんたたちが魔法の練習ね」
金パは不敵な笑みを浮かべる。
「なら、私が魔法を教えてあげる。こうやって使うのよ!!」
すると金パはいきなり私たちに向かって魔法を放った。
「ファイヤーボール!!」
私はサラを突き飛ばして、身代わりになって魔法をもろに食らった。
「モモコ!!」
「私は大丈夫」
せっかくの制服もボロボロになってしまった。
これ一着いったいいくらしたと思ってんの!




