第七十話 魔法の歴史
私がグリモワール学院に入学した理由は、お母さんの親友を探すためだ。
そしてお母さんがどんな人だったかを知る必要がある。
でもこれほど大勢の先生の中からどうやって探したらいいだろう。
流石に一人ずつ聞きまわるのはまずい。
なぜなら私は罪人の子供だからだ。
もちろん濡れ衣ではあるが、罪人の子供であることに変わりはない。
もし私は罪人の子供であるとバレれば、すぐに命を狙われるだろう。
そんなことを考えていると、初めての授業が始まった。
授業を教えるのはジャック先生だ。
ちなみにお母さんの知り合いは女性。だからジャックではない。
「今日はまず魔法の歴史を教える。魔法の歴史を知っているものはいるか?」
するとおぼっちゃま(男)が手をあげた。
「はるか昔、ハン一族が生み出したものです」
「その通りだ」
先生は詳しく説明し始めた。
「およそ七百年前、ハン一族が魔法をこの世に生み出した。色は赤、青、緑、白の四色。魔法の誕生によって、人々は争い、やがて国が出来た」
「そして魔法は一人一色までしか使えない。もし二色以上手に入れようとすれば死に至る」
私は赤と白の二色を使える。
やはり異世界転生のおかげなのだろう。
そして授業は終わった。
その後はそれぞれの色魔法について学んだ。
私たちのクラスは赤魔法専攻だけど、他の色魔法の特徴も知らなけらばならないらしい。
青、緑、白とそれぞれ三人の先生が交代にやってきた。
その間、ジャック先生も他のクラスを回っているのだろう。
その中で、私が気になった先生がいた。
それは緑魔法の先生だ。
名前はミルといった。四十代くらいの女性の先生だ。
年齢を計算しても私のお母さんと同じくらい。
「もしかしてこの先生が私のお母さんの知り合い・・・?」




