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第六十一話 小娘
「なんだこの小娘!魔法が使えるからっていい気に乗るなよ!」
男二人は私に向かって襲いかかってきた。
近距離戦になれば私の勝ちはなくなる。
私は赤魔法を放ち、うまく距離を保って戦うことにした。
「んっ!!」
炎の壁を男たちを囲うように立てる。
「熱い!!熱い!!!」
中から叫び声が聞こえる。
そして私が手を握り潰すと、四方の炎の壁も男たちを包み大きな爆発が起きた。
村人たちは唖然としていた。
私としたことが、怒りに任せて本気を出してしまった。
それに魔法を唱えることも忘れていた。
私は丸焦げの男たちに歩み寄った。
「み、水を・・・・」
男が手を伸ばす。
「茶碗一杯で五ギーロになります」
私は意地汚い笑みを浮かべた。
我ながら性格が悪いと思う。
その後村人たちからは、お礼をさせてくださいと言われた。
けど面倒くさいし、ヒーロー扱いされるのも嫌なので私はすぐに村を出ていった。




