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第五十話 巫女

私は焦った。

こんな所でバリトン男のモンドと出くわすとは。


でも向こうは私のことを覚えてはいないようだから一安心。



そういえば、さっきあいつらの手下と闘ったとき、私無詠唱だったっけ。

あれだけ気をつけていたのに、うっかりミス。


まぁあの二人は鈍そうだから気付いてないでしょう。


その日は、特に何も起きることなく一日が終わった。



次の日、マッドが情報収集から戻ってきた。

「どうでしたか?」

「モモコの期待通りにかなりの情報を集めてきた」

「ありがとうございます」


マッドはメモを手渡した。

「これがその内容だ」


私はそのメモを見て、情報量の多さに驚いた。


「マッドさん、このランピという人は誰ですか?」

「そいつは毎日ダムのもとへ通っている女だ」


「ではまずこの女性を罠にかけましょう」

「わかった」




その夜、ランピがダムのもとへ行こうとする道中、私は巫女の恰好で彼女の目の前に現れた。

白魔法で幻想的な光を演出する。


「ランピさんですね?」

私は優しく声をかける。

「どうして私の名前を・・・?」


「今夜は普段使っているルートを通らない方がいいでしょう。迂回することをお勧めします」

「どうして?どうしてなの?」


ランピを無視して私は夜の闇へと消える演出をした。


「マッドさん、頼みましたよ」



ランピは分かれ道に来た。

普段なら右へ曲がるが、さっきのモモコの言葉を思い出していた。


彼女の言葉を信じるならここは左に曲がるべきである。


「あんなもの、どうせ嘘に決まっている。きっと私が疲れているんだわ。だからあんなの見るのよ」


ランピはモモコの言葉を無視して普段通り右へ曲がった。



しかしモモコの言葉は本当だった。


道中にマッドが賊の恰好で現れたのだ。

「おいお姉ちゃん、ちょっと俺たちと遊ぼうじゃねえか」

「私に手を出したらダム様が黙っていませんよ!」


「そんなの知ったことか!」

マッドは剣を振りかざし、ランピに襲い掛かる。


その瞬間、私は白魔法で大きな光を放った。

マッドは地面に倒れる。


私はゆっくりとランピに歩み寄った。

「だから言ったでしょう?いつもの道は通ってはいけないと」


不敵な笑みだけを残して私は去っていった。










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