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第四十八話 再会
私が策を考えながら町を歩いていると、よく知る人物にあった。
「マッドさん、こんにちは」
「おお、モモコか。この前の密輸の件はよくやってくれた」
「いえいえ、それよりどうしてここに?」
「ああ、実は用があってな。モモコこそどうしてここに?ギルドの依頼か?」
「いえ、ギルドはもうやめました」
「・・・そうか」
「驚かないんですね」
「この年になると、そういった若者を何人も見てきたからな。でもギルドの依頼でもないならなぜここに?」
「実は――――」
私は簡単に初依頼のことを説明した。
するとマッドは苦いものを食べたような顔をした。
「・・・その蔵から年貢米を盗んだのは俺たちだ」
「えっ!?」
「当時国司ダムから違法な量の年貢米を徴収されたという依頼があり、裏ギルドの俺たちが蔵から年貢米を盗み出したんだ。すまんかった」
「いえ、もう終わったことなので大丈夫です」
嫌味っぽく返したつもりだったけど、マッドは気づいていないようだった。




