第四十五話 手紙
つい怒りに任せてギルドを辞めてしまったけれど、私は後悔はしてない。
むしろあんなギルド辞めて正解だった。
そして私がそのギルドに五年間も所属していたと思うと、腹がたった。
「これから先どうしようかな」
そんなことを考えながら、町をぶらぶらとしていると、私の元へ一人の女性がやってきた。
「モモコさんですよね?」
「はいそうですけど」
「ナオ様よりお手紙を届けに参りました」
手紙の内容はバラガンに関するものだった。
「バラガンの部下が近々、国司ダムのもとへ向かう。理由まではわからない。けれどバラガンは相当怒っている様子だった」
私は手紙を読み終えると、赤魔法で手紙を燃やした。
証拠を残さないためだ。
それにしてもなぜバラガンが怒って、国司ダムに使いを出すのだろうか。
私は記憶を辿る。
「まさか、年貢米のことでは・・・!?」
ここ数年なんの音沙汰もなかったので、とっくにそのことは忘れ去られていたと思っていた。
何がきっかけかは知らないが、バラガンは国司ダムがここ何年も年貢米を納めていないことに気付いたのだろう。
「これは私が蒔いた種、私が解決しなければ」
私は当時依頼主であったおばあちゃんのもとへと向かった。




