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第四十話 聞き込み
次の日、私はマッドに昨日の話をした。
「匂うな」
マッドは低く唸った。
「私も密輸の相手はこのお得意様だと思います」
「よし、モモコは場所と時間が分かり次第こちらに連絡してくれ」
「わかりました」
と、返事をしたのはいいものを・・・。
私はどうやって行首からそれを聞き出すか考えあぐねていた。
「あの行首がそうやすやすと情報を漏らすはずがない」
私は彼女の商団の人に聞き回った。
「すいません。今日行首様はお得意様とどちらで会われるのですか?」
「それは俺たちも知らない。それに例え知っていたとしてもお前に言うわけないだろ」
ですよねー。
その後、他の人にも聞き回ったが反応は全て同じだった。
どうやってあの行首から聞き出すか・・・。
もし時間までに情報を聞き出せなければ、行首を尾行するしかない。
けれどそれでは取引の現場を押さえられない可能性が高い。
やはり待ち伏せするしかないのだ。
「せめてお得意様の名前さえわかれば・・・」
その時、いい考えが思いついた。




