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第三十九話 疑心暗鬼

「それでモモコは奴らが何を運んでいたのか見たか?」

「私も気になってお願いしたんですけど、見せてはくれませんでした。でも行首が言うには、干し肉や野菜を運んでいるみたいです」


するとマッドは低く唸った。

「干し肉や野菜か・・・」

「何かおかしいんですか?」

「いや、別におかしくはないし、他の商団でもそういったものを売りに来る奴はいる。ただ今回は何か違和感を感じるんだ」


しかし結局その違和感の正体は分からなかった。


「私もぜひマッドさんの手伝いをさせていただけませんか?私なら役に立つと思うんですけど」

「いいのか?お前には護衛の依頼があるだろ?」

「それはもういいです。それにもうあの商団を護衛する気はありません」


私がマッドさんに協力する理由は、何も知らずに彼女らを護衛していた自分に腹が立ったから。


「この馬鹿モモコ!なに密輸の片棒を担いでるわけ?」

自分で自分に言い聞かせる。



その後、特に動きは何もなく一日が終わった。


二日目。

行首と会話した人物は全員身元を洗ったが、どれも空振りに終わった。


結局その日も、行首の彼女は市場を歩き回るだけで密輸の証拠を見つけることは出来なかった。


「明日で最後か・・・」

ここまで調べても何も出なかった。


本当にマッドの情報は正しいのだろうか。彼女は密輸をしているのだろうか。


確かに裏ギルドの情報は信憑性が高いが、ここまで何もないとつい疑心暗鬼になってしまう。


「明日は市場の人たちにも聞き込みをしてみようか」


そんなことを考えていると私の元へ行首がやってきた。

「モモコちゃんいる?」

「はい」

「急で悪いんだけど、明日の帰国を明後日に延長できる?その分のお金はこっちが用意するから」


「別にいいですけど、何かあったんですか?」

「実はね、いつも私のとこの食材を買ってくれるお得意様が明日の夜にならここに来れるらしいのよ」

「わかりました」

「助かるわ」

そういって行首は帰って行った。











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