第三十六話 行首の女
私は十五歳になった。
グリモワール学院という魔法学校に入学するまであと一年。
こつこつと簡単な依頼をこなし、入学金まではもう少し。
この調子ならば金銭面は大丈夫だろう。
十五歳になって変わったことが三つある。
まず一つ目、依頼を受けられる範囲が広がったこと。
二つ目、この年なら魔法を使っても昔ほど驚かれないこと。十五歳で魔法を使える人は一定数いるみたい。
そして三つ目、それは私の身体的なものなのだが、なんと私は貧乳だったのだ。
前世巨乳だった私にとって貧乳であることはとても嬉しかった。
巨乳とかただただ重いだけだから。足元見えないし。走ると邪魔だし。
神様、ありがとう!!
私はギルドに向かい、次の依頼を手に取った。
「隣国へ向かう道中の護衛をして欲しい・・・か」
私は早速依頼人にあった。商人で女だった。
「この度、依頼を受けましたモモコです。よろしくお願いします」
「モモコちゃんね、よろしく。私はこの商団の行首なの」
行首とは、商団の最高責任者のことだ。
「ちなみに魔法とかって使えるのかな?」
「少しだけでしたら・・・」
「お!それは頼もしいわね。たぶん山賊たちが出ると思うから、しっかり護衛頼むわよ」
彼女は十人ほどの部下を連れて出発した。
私は行列の最後尾を歩いた。




