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第二十五話 密会の男

血の付いたものであの店から持ち出すものと言えば、竜の肉以外に考えられない。


やはり竜の肉の正体を嗅ぎまわっている連中がいる。


それが派手おばさんなのか、はたまた第三者なのかはわからない。



まあでも私には関係ないことだ。

あの時私は散々引き留めた。けれど金の誘惑に負けたあの店主が悪い。


嘘がばれたって自業自得だ。

唯一気がかりなのは私の名前が出ることだ。


もし私の名前が露見した場合、私はギルドを辞め姿を隠さなければならない。

面倒なことには巻き込まれたくない。



そんなことを考えながら、結局私はこの町を去ることにした。



と、その時、私は視界の端に密会の男を捕えた。


「あいつは!」


驚くことにその男はすでに袋を持ってはいなかった。


「さっきの密会からまだ十分もたっていない。一体どういうこと?」


私はその男を尾行した。


すると男はとある建物に入っていった。


「すいません。この建物は何ですか?」

通行人に聞く。


「あんまり大きい声じゃ言えないんけどね、ここは裏ギルドだよ」


裏ギルド!?!?


その後、私はその通行人から裏ギルドについて説明してもらった。


裏ギルドは普通のギルドが受けないような依頼、例えば盗みや殺しなどを引き受けるギルドだ。


もちろん国から認められているわけではない。


しかし、国はその存在を知ってはいるものの、正体不明のために手掛かりをつかむことが出来ずにいる。


ではなぜこの町で裏ギルドの存在が知られているのか。

それは、以前この町を治めていた暴君を裏ギルドが依頼によって暗殺したからだ。


それ以来この町では裏ギルドは正義のヒーローとしてあがめられるようになった。


そして町全体で裏ギルドの存在を隠すことにした。


「まさかそんな過去があったとはね」


今回裏ギルドに依頼したのは、竜の肉により経営的打撃を受けたほかの店の店主あたりだろう。



そうして私は町を出て行った。



















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