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第二十二話 欲深派手おばさん

店へ着くと、早速派手おばさんに竜のハラミを提供した。


「んー美味!!それにこんな肉初めて食べたわ!!」


その後のホルモンとレバーも嬉しそうに食べていた。


その様子を見ていた店主は心の中でガッツポーズをした。



「店主はあなたかしら」

「はいそうですが」

「単刀直入に言うわ。私の家にもこの竜の肉を売って欲しいのだけれど」


私と店主は視線を交わす。こう言われたときの返事はすでに考えていた。


「お言葉ですが、竜の肉を売ることは出来ません」

「どうして!」

「竜の肉は鮮度が命でございます。ですので我々の独自の保存をしなけば鮮度を保つことが出来ないのです」

「ならば、それを教えてちょうだい」


店主はさらに腰を曲げた。

「それは出来ません。この方法は企業秘密なのです。ご理解下さい」


しかし、派手おばさんは諦めた様子はなかった。

そこで店主は続ける。


「仮に保存方法を教えたとしても、竜の肉を加工できるのはこの国で私一人でしょう」


本当ならばここで彼女には諦めてもらうはずだったが、そうはいかなかった。


「なら、私があなたを雇いいれます。それかこの店ごと買いましょう。いくらならば答えてくれますか?」


なんて欲の深いおばさんだ。どうやら竜の肉で一儲けできると考えたらしい。


これは私の想定していたのとは、全く逆方向に話が進んでいる。


本来ならば、この派手おばさんが竜の肉を広めてくれると踏んでいた。


しかし現実は、竜の肉が広まる前に自分のものにしようとしているのだ。


これはまずい。


「店主さんはいくら積まれてもこの店は売らないって言っていましたよ。だからそんな交渉は無駄です」


私が間から口を挟んだ。ここは店主にとどまってもらわなければならない。


私は目で訴える。


しかし彼は思い悩んでいるようだった。

「お話はわかりました。ですが一晩だけ考える時間をください」

「では、明日また来ます。いい返事が聞けるといいですね」

そういって派手おばさんは店を出て行った。







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