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ただ想うは君のことと・・・  作者: 小柴屋 歩夢
一章
9/52

ポジションチェンジ

 高校生の頃って何を考えてたんだろう? ふとそんな事を思う。


 僕はテレビやゲーム、漫画、女の子のことやバイクの事そんな事だった気がする。


 今みんなに聞いてみたい、高校の頃って何考えてた? まっもう聞けないんだけど。



 今日も懲りずに人間観察♫美菜さんどっかにいませんか?♬美菜さんを見てから、普段大人しい僕も少しテンション高めだ。


 どうしてだろう人間って、人を好きになると景色が変わる、そんな言葉を聞いたことがあるような、ないような、でもそんな感じだ。


「歩美いたか?」


「いたか?って、ジュンの好みがわかんないから探しようないでしょ!」


「好みなんか知ってるだろ!小華さんみたいな感じだよ、少しふっくらした感じ!探せ!」


「ヤクルトね、了解ヤクルト捕獲計画開始します」


「ヤクルト言うな!とにかく探せ!」


「はいよ」


 もうヤクルトさんみたいな感じなら、ヤクルトさんでいいじゃん、理想のベースがヤクルトさんなら、ヤクルトさんでいいよと思っていた。


 ヤクルトさんみたいなオーラだったら、探さなくても気でわかるって、そんな事を思っていたら来ましたよ。


 空気がひりつく、小石が浮き、大気がぶつかり合いバチバチいっている、あっ!あ、あいつは!!

ヤクルトさん!!そんな某漫画みたいなナレーションを入れたくなる。


「ジュン、はっけ」


「やっぱ可愛いなぁ、小華さん」


 最後まで言う前にジュンは気を感じ取っていた、ジュンそれはもう恋ですよ、惚れてるんですよあなたは、相手は本人が好きなら誰でもいいと思う。


 容姿の好みなんて人それぞれだ。


 好きだと思える人、憧れでもなんでもいい、そう思える人、自分の心の隙間に少しでも入り込んで、何気ない、本当些細な事で浮かれたり切なくさせてくれる人、そんな人に出会えた事が、幸せなんだと思う。


 そんな事を、美菜さんを思い浮かべながら考えていた。


 その時美菜さんを見つけた、ヤクルトの横に美菜さんはいた、ヤクルトポジション変われ!お前は前衛じゃなく後衛だ。


 僕達から見るとヤクルトが前衛の位置にいた、美菜さんの事になると僕の中の毒が出る、そしてその横に男が1人、楽しそうに話していた。


「うるしぇー」


 ! この声。


 タカ君だ、男と女で「うるへぇー」、と「うるしぇー」を使い分けているのか、そうだね、とそうだな、みたいにダサっ!


 なんだよタカ君、ダサいけど、その顔の広さは尊敬するよ、機会があればタカ君に紹介してもらおう、ジュンを見たら多分同じ事を考えていたみたいで目が合い、2人で頷いた・・・



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