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ただ想うは君のことと・・・  作者: 小柴屋 歩夢
一章
8/52

ヤクルト

「なぁあれから綺麗なお姉さん探しってどぉなったの?」


「バカ、俺は美菜さん見つけたから初日で終了でしょ」


「俺はまだ見つけてないから、俺の探すの手伝ってよ、って言うか付き合え」


「別にいいよ、付き合って下さいって言ったらね」


「下さいっ」


「はいよっ」


 ぶっきらぼうに言ってきたが、ジュンがあのヤクルトさんを見つけなければ、僕は美菜さんを見つける事はなかったので、感謝の意味でも付き合うことにした。


 人間観察は嫌いじゃないし、美菜さんを見れるかもしれないし、全然苦にはならない。


 ちなみにヤクルトさんとは、美菜さんと一緒にいた3人組の1人、1ℓペットボトルが500に見えた人、後から来たカズが俺にはヤクルトに見えたと言ったのでそれから彼女はヤクルトさんだ。


 本名は小華コハナさんと言う、可愛らしい名前だった!


 ヤクルトさんと呼ぶと、ジュンはおいっ、小華さんだよと怒る、本気で気になっているみたいだ。


「てかさぁ、俺らのクラスに女が居なすぎなんだよな、だから紹介とかそう言う出会いがないんだ」


「そだね、3人だからね女子」


 男35女3、コレが僕達のクラスの男女比だ


「逆なら全然いいけどな」


「だね」


 普通に考えてコレはない、クラス内と言うか、僕達の校舎は男子校と変わらないと思う、男子校知らないけど。


 工業科のほとんどは男だ、1年から3年生までを見ても女子は20人もいない、男は200人くらいいるのに、僕達のクラスも最初女子は5人いた、1ヶ月か2ヶ月で早くも2人やめた、1人は僕と同じ年、もう1人はタブった人だ、僕のクラスにはタブりが2人いる、1人辞めたので後1人タカ君だ。


 タブりのタカ君は先輩風も吹かせる事なく、一つ年下の僕達にいじられても笑って返してくれるいい人だ。


1年早くいるだけあって色々教えてくれたりもするし、意外と顔も広い、面倒見もいい、年上だけどクラスに馴染んでいた。


「タカ君今年もタブれよ」


「うるへぇ、お前がタブれっ」


 こんな会話が成り立つのはタカ君の人柄だろう、ちなみにタカ君はうるせぇじゃなく、うるへぇと言う

何そのこだわり、憧れないし、はやらないと思うよ。


 話が逸れたが女子は、半年で0になるペースだ。


 僕の学校は不良ぽい子が多い、その為か入学しても学校を辞めていく人が多い、折角入ったんだからもう少し頑張ればいいのにと思っていた。


 何かを見つけて辞めるなら何も思わない、むしろ羨ましい、だが面倒くさいとかそんな理由なら辞めるなよ。


 お前らが入ったおかげで僕の友達は落ちたんだ!そう思ってしまう僕は多分やな奴だ、何も知らないくせに、そう決めつけてしまっていた。


 元を正せば務所高落ちるなよだ!



 明日からまたジュンと人間観察を始める・・・






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