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ただ想うは君のことと・・・  作者: 小柴屋 歩夢
一章
7/52

その名はカズさん!

 今日は高校最初の中間テスト、テスト用紙が配られて驚愕した!


「何だよコレ!テスト用紙間違えてるんじゃないの」


 多分声に出てたと思う。


 国語、数学、理科社会、英語どれをとっても簡単すぎる、小学生でもできるんじゃないか?国語は小学生漢字、数学も数学と言うよりは算数、掛け算割り算が出ている、英語なんかは大文字小文字だ!


 ここまでなのか、ここまでなのかこの高校はぁ~、心で叫んだ。


 ちなみに英語のテストで、Qの小文字を書いてくださいと言う問題で、つまずいた事は内緒だ。


 何かと驚かせてくれるぜこの刑務所高校は!前にも言ったが僕の学校は高い壁にバラ線がはってある。


 そのせいなのか、生徒からも、回りの高校からも、刑務所高校、務所高などと呼ばれている。


 多分頭の悪い学校と、バカにしていた人も多いと思う。


 僕は、勉強が出来るから偉いとは思わない、ただ自分の夢に向かって勉強でもスポーツでも、努力している人は羨ましかった。


 何かをしたい、何かになりたい、そう思えるものを僕と同じ年で、僕よりも若い年で見つけた人がとても羨ましかった。


 僕にも何か見つかるのだろうか?何かの為に勉強して、汗を流すそんな何かを見つけたかった。



 テストも終わり、カズの家で溜まっているとケン君が、「あのテストはねぇよな」と言ってきた、僕らも、あれはね、バカにしすぎだねと言った感じだった。


 そんな時カズが。


「あれは馬鹿にしすぎだよ、あんな問題分かりっこねぇじゃんなぁ、俺達だれだと思ってんだよ」


 マジか!カズさん!


「カズはバカだったんだなっ、あれわかんねぇってヤバいぞ」


「えっ!みんなわかったの?あれは無理でしょ?」


 みんな答えない。


「マジかぁ、みんな勉強してるんだな!テスト勉強してるとは思ってなかったよ」


 いやいや、俺もしてないし、しなくてもわかるでしょあれは!この時からカズよりテストで点数が低かった奴は、カズにジュースを奢る決まりができた。


 カズはこの後かなり張り切る、ジュースと言う餌に食いついて張り切った、卒業までに1本もカズの手元にジュースはこなかった。





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