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ただ想うは君のことと・・・  作者: 小柴屋 歩夢
一章
10/52

傷口

 今日から1週間ケン君がいない、免許を取れる年16歳になったからだ、1週間の合宿で免許を取りに隣の県まで行っている。


 僕の町にも教習所はあるが、僕の周りはみんな合宿で免許をとる。


「ケン君頑張って行って来てね」


「おう、俺がいなくても泣くなよ」


「泣かないよ、それより早く免許取って、俺に楽らせてね」


「わかってるよ、あっ後歩美、いじめられるなよ」


「大丈夫だよ」


 ケン君は過保護だ、今まで1度もいじめられたことはないのに、何かに付けていじめられるなよと言ってくる。


 別にそう言われることはやだくはないが、何か恥ずかしい。


「そんじゃまた来週な」


「うん、気をつけてね」


 ケン君はバイクに乗ると言う夢に、また一歩近づいて凄く嬉しそうだったな、と思い返しながら今日は1人で学校に向かう。


 いつも通学中に、同じ中学だった人達と会えば一緒に行くが、待ち合わせをして一緒に行くのはケン君だけだ。


 ケン君がいない通学は今日が初めてで、少し新鮮だが、少しさびしくもあった。


 そんな初めての1人登校、誰かと話していれば考えないが、1人でいれば自然と思い浮かべてしまうのは美菜さんのことだ。


 名前と年齢、それしか知らない、どんな声なのか、どんな話し方なのか、どんな風に笑うのか、そんな想像をしているだけで楽しかった。


 いいね高校、僕は今、青春してるよ。


 学校は嫌いじゃないけど、好きでもなかった、勉強をする所と言うより、友達に会う所のような感覚

そんな場所が、美菜さんと言う存在で、学校に行くのが楽しくなった。


 浮かれている、浮かれていると事故るぞ。


 事故った!事故と言っても信号待ちの車に横から突っ込んだ、ボンネットに顔から突っ込んだ、赤いセダンの車のボンネットに違う色の赤がポタポタと落ちていく。


 眉毛の辺りがパックリと割れて結構な出血をしているみたいだ。


 運転手が車から降りて来て心配そうな顔をしている。


 車じゃなく僕を見てその顔をしていることで、良い人なのかなと思った、痛みは無い、ただ視界が赤くなった。


「救急車呼ばないと」


 運転手の人が言う。


「すいません大丈夫ですから、それより車大丈夫ですか?」


 見たところ車も、自転車ですらほぼ無傷だ、傷んだのは僕だけみたいです。


「車はいいからとにかく病院、救急車やだかったら私が乗せていくから」


 マジいい人じゃん!

 何もしてないのに浮かれ気分の高校生が、横から突っ込んだのに、自分だって仕事があるだろうにいい人じゃん!


 その人の車で病院に行った、6針縫った、怖かったです・・・




お礼、今回で10話投稿です


物を書くことが初めてですがPVと言うものが100を超えました


拙い文章で読みづらい所もあると思いますが出来れば完結までよろしくお願いします


そして、王道の転生物ではなく恋愛物で、なろうの中から書いた本人が探せない中、このただ想うは君のことと・・・を見つけて頂きありがとうございます


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