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ただ想うは君のことと・・・  作者: 小柴屋 歩夢
一章
1/52

終わり、始まり


 バッッチーーン!!

「はっ?お前みたいな奴が何言ってんの?別れたい?

バカじゃないの!」


「・・・ごめん」


 思い切り殴られた左頬の熱だけが、現実を物語っていた。



 僕の名前は、ハヤシ 歩美アユミこの名前が嫌いだ!

 今、離婚話しの真っ最中!と言うか、切り出した瞬間殴られた。


 もう分かってると思うが嫁の、美菜ミナは怖い、付き合い出してから今まで13年、数えられるくらいしか歯向った事はない。


 そのたびに「お前みたいな!」と言われ「ごめん」と謝り、そこからはひたすら罵られてきた。


 そして、歯向かうのをやめた。


 どこが好きなのか、好きだったのか、もうよくわからない、わからないけど僕が何よりも大事にした人、自分よりも大事に思った人だ。




 あれはもう15年も前・・・


 僕が高校生だった頃の話。

 勉強は嫌いだった、将来の事も何も考えていなかった。

 ただその日その時だけを、だけしか見れていなかった。


 今の自分ならと何度も思ったけど、時すでに遅し、勿体無い時間を過ごしてしまったなと後悔する事はある。


 だけどその頃は違った!

 成るように成ると、何とかなると思っていた。


 小学校、中学校と俗に言う目立つグループだった。

 目立つグループの目立たない存在そんな立ち位置だったと思っている。


 不良グループの中で髪を染めたりしない、ボンタン、短ランを着ない、どちらかと言えば、細身のパンツの方が好きだった。

 学校側も目立つ所でタバコを吸われるよりかはいいと、不良グループの喫煙室がある、そんなグループ、今思うと見放されていたんだと思う。


 パシリにされるようなこともなく、対等に話したし言いたい事も言える仲、周りの人は僕の周りを変な目で見るが、僕は好きだった。


 若い頃は少し不良ぽい子に憧れる。

 女の子もそうなのか、僕の周りの友達はみんな、学校でもモテた!


 そのグループの1人として補正が入っているのもあると思うし、自慢になるが顔はある程度良かったみたいで、卒業式にはボタン、裏ボタン、カバンなど要らない物はすべて女の子が貰って行った。


 あんまり自分から率先して話す方でもなかったのでそこが見る人からすると物静かな感じで良かったのかもしれない。


 ちなみに女の子は好きだ!大好きだ!


 でも上手く話せない「くそッ」



 高校は受ければ大抵受かる少し不良が多い学校。


 その高校も友達が1番多く受験するからと、その高校を受けた、今一緒に居る友達と、今と同じような高校生活になると思っていた。

 受けた10人位の半分が落ちた!

「どんだけだよ!」


 それでも僕の高校生活は始まった・・・


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