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第8夜 天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)


 出典  日本神話(古事記、日本書紀)

 所有者 日本武尊やまとたけるのみこと・皇室



 天皇家の宝剣


 天叢雲剣あまのむらくものつるぎ又は『あめのむらくものつるぎ』。

 三種の神器じんきの一つで、熱田神宮の神体である。

 『草薙剣くさなぎのつるぎ』または『くさなぎのけん』、『都牟刈大刀つむがりのたち』、『八重垣剣やえがきのつるぎ』とも称される。

 三種の神器の中では天皇の持つ武力の象徴であるとされる。

 形状に関しては皇族すら自由に見る機会がないほどであり、神秘のベールに包まれているが、江戸時代の書物には以下のようにある。

 長さが2尺7−8寸(81−84センチ)、全体的に白色、両刃、刃先は菖蒲あやめの葉に似ていて中程に厚みがある。柄の方8寸(24センチ)は、節くれ立っていて「魚の背骨」のようである。



 草薙の剣としてはあらゆるゲームやアニメ、漫画で流用されています。

 『ドラゴンクエスト』や『NARUTOなると』、『源平討魔伝げんぺいとうまでん』等とまあ、有名なだけあってオンラインゲームにもよく登場するらしい。



 天叢雲剣が初めて登場するのは「日本書紀」や「古事記」の八岐大蛇やまたのおろち伝説だ。

 神々が住む高天原たかまがはらに、須佐之男命すさのおのみことという神がいた。彼は気性が荒く乱暴者であったことから高天原を追われてしまう。

 そんな彼が出雲いずもの国,斐伊ひい川のほとりに降り立ったとき、悲嘆に暮れる老夫婦に出会う。

 その老夫婦によると、毎年、八岐大蛇という怪物が現れては生贄として村の娘を食べてしまうとのことで、今年は奇稲田姫くしなだひめの番だという。そこで須佐之男命は、奇稲田姫を救うべく八岐大蛇と戦う決心をしたのだ。


 「古事記」によると、八岐大蛇は、ほおずきのような赤い目を持ち、頭も尾も八つある大蛇で、その体は八つの丘、八つの谷を越えるほど巨大、背中には樹木が茂り、腹には血がしたたっていたという。

 なんというでかさ! 通常なら退治どころか傷をつけるのも大変だ。


 そんな八岐大蛇に対し、須佐之男命は大蛇に酒を飲ませ、酔わせ上で持っていた十握剣とつかのつるぎによって討ち倒す。

 卑怯ひきょうといちゃダメよ。女装も酔い潰しも立派なさく。突撃しか知らない筋肉バカは、英雄になり損ねるものなのです。

 策に頼る策士バカも、自分の策に溺れて英雄になり損ねる例が多々ありますが(笑

 その戦いの折、須佐之男命が八岐大蛇の尾を切断したときに、十握剣が欠けてしまいました。

 不思議に思い須佐之男命が切断した尾を調べると、そこから一振りの剣が出てきました。

 何故そんなところに剣があったのか不思議ですが、とにかく見つけたのです。

 その剣は、八岐大蛇の頭上に常に雲が立ち込めていたことから、天叢雲剣あまくものつるぎと名付けられました。

 その後、天照大神あまてらすおおみかみに奉納され、さらに皇室に授けられた。




 天叢雲剣から草薙剣


 次に天叢雲剣が登場するのは12代景行天皇(紀元前13〜紀元後130年と伝えられている)の頃。

 その息子の日本武尊やまとたけるのみことは,父の命によって東方平定に向かわなければならなかった。そのときに叔母であり、伊勢神宮の斎宮でもある倭比売やまとひめから渡された剣が天叢雲剣だったのである。


 日本武尊が駿河するがの国を訪れたときのこと。日本武尊は現地の役人に謀られ、草原で火攻めの危機にさらされる。

 火に囲まれて絶体絶命となったとき、日本武尊は天叢雲剣で周囲の草を薙ぎ倒すことで、燃え盛る火の手をかわすことに成功。彼は無事難を逃れたのだ。

 このことから、日本武尊は天叢雲剣を草薙剣と改名。こうして草薙剣が生まれたのである。


 日本武尊の話も草薙の話のほかにも、女装して敵を油断させた話とか、弟橘比売おとたちばなひめの自己犠牲の話とか面白いです。ファンタジー好きの人はチェックしてみるとどうでしょうか。



 その後の草薙の剣の行方については、壇ノ浦の戦いで平家と共に沈んだとされる説、宮中に保管されているという説、熱田神社に保管されている説などがある。

 今まで紹介した幻想武器は実在していないものだったが、草薙の剣がもしかしたら日本のどこかで実在しているかもしれないと思うとわくわくしないだろうか?


さて次回はどうしようかな。

須佐之男命すさのおのみこと十握剣とつかのつるぎもいいですし、草薙剣のようなイギリス王家の『クルタナ』もよいですね。

Fateフェイト/stay nightステイナイトも、この間見たばっかりなので『干将かんしょう莫耶ばくや』もやりたいですね。

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