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第6夜 ミストルテイン(Mistletainn)


出典   北欧神話

所有者  へズ  になるのだろうか……



 幼いヤドリギ


 盲目の神ヘズが、ロキにそそのかされて使ったヤドリギのやり。古代ノルド語でミストルテイン(Mistletainn)は宿木ヤドリギという意味。

 実はやりのほかにも剣や矢という説もあります。

 攻撃力があるというわけでもなく、何かしら魔力的な能力を持った特別な武器というわけでなく、ただこの星の物質で唯一オーディンの後継者、光の神バルドルを傷つけることが出来るというるルールを持つ。ただそれだけの存在。



 同じ北欧神話の中の『フロームンド・グリプスソンのサガ』(en:Hromundar saga Gripssonar) に『ミストルテイン』という名前の剣が登場するが、同じものなのかどうかは不明。

 デンマークの英雄フロームンドが、墓所の中で亡霊の王と戦って手に入れた剣。彼はこの剣をふるって、フンディング殺しのヘルギの生まれ変わりの英雄であるハッディンギャルの勇士ヘルギとの戦いに勝利した。



 大まかなストーリーについては『ウィキペディア(Wikipedia)』より以下に抜粋です。


 バルドル(古ノルド語:Baldr、Baldur、英語: Balder)は北欧神話の光の神である。オーディンとフリッグの息子。フォルセティの父親。

 妻はナンナ(Nanna)。館はブレイザブリク(ブレイダブリク、ブレイザブクリク)。船はフリングホルニ。

 バルドルは神々の中でもっとも美しく万人に愛された。ある日から悪夢を見るようになると、これを心配した母フリッグは世界中の生物・無生物に彼を傷つけないよう約束させた。そのため、いかなる武器でも彼を傷つけることは出来なくなった。だがこのとき実は、たった一つ、ヤドリギだけは若すぎて契約が出来ていなかった。

 傷つかなくなったバルドルを祝い、神々はバルドルに様々なものを投げつけるという娯楽にふけっていた。だが、ヤドリギのことを知ったロキが、バルドルの兄弟で盲目のために遊戯の輪から外れていた神ヘズをたぶらかし、ヤドリギ(ミスティルテイン)を投げさせた。ヤドリギは槍に変わりバルドルに命中。バルドルは命を落としてしまった。

 これを嘆いたフリッグに応えて、バルドルの弟のヘルモードが死の国ヘルヘイムへ向かい、女王ヘルに彼を生き返らせてくれと頼んだ。ヘルは「本当に、全世界の者が彼のために泣いているというならば生き返らせてやろう」と約束した。

 フリッグの頼みで、本当に全世界のあらゆる生物・無生物が彼のために泣いた。ところが、たった一人、巨人の女セックが泣かなかったのでバルドルは戻ってこなかった。このセックの 正体は実はロキで、このことから彼は神々に捕らえられ罰を受けることになった。

 バルドルの死によって光を失った世界は、やがてラグナロクを迎える。



 とまあ、こんな感じの話ですが、一番の被害者とも言える盲目の神ヘズは、その場で訳も分からぬまま処刑されてしまいます。


次回は『ティルフィング』です。

次回で北欧神話を離れ日本神話や他の神話に目を向けたいと思います。

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