Splendid way to the vain End
その少年はある特別な能力を持っていた。特別な能力といってもサイコキネシスなどといった超能力や、なにもないところから炎を生み出す魔法のようなそんな大層な能力ではない。彼には近いうちに死ぬものが判別できた。未来予知をしてるわけでもでも寿命がわかるわけでもない。(あの人は近いうちに死ぬんだ)とわかるだけ。いつ、その能力ができるようになったかも覚えていない。その力があるがゆえに彼は常人よりも『死』というものに関心を持っていた。そしてある日彼のその関心は疑問へと変わる。『死』ってそもそもなんだ?それに意味があるのか?意味などないとしたら必ず『死』が待ち構える生物の生きる意味ってなんだ?じゃあ『死』の正反対の『生』にもそもそも意味はあるのか?命の価値が重いとは言えないその世界で彼は歩き出す。意味があるとも知れない、死というゴールが待つ人生を。 ゆっくり更新です。