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アリサ♥アリス  作者: 吟 朔弥
新たな主/良き理解者
2/2

死の世界と死神

【アリサ】


(これはもしかして・・・・・・いえ、絶対かもしれないわ!)


 自分は死神だと、レイさんは言った。じゃああの人が言っていた『死神さん』・・・・・・?


「あの!質問いいですか?」

「え・・・・・・?あ、あぁ・・・・・・いいが」


 レイさんはすごく驚いている様子だった。少し唐突過ぎたのかも・・・・・・


「あ!えっと・・・・・・プルートさんって知ってます?」

「っ!!」


 ・・・・・・?レイさんの顔が曇った。


「ああ、よく知っている・・・・・・何故アリサがその名前を?」

「えっ!えっとですね・・・・・・その人が、私の所に死神と名乗る人が来たら、プルートと言う名前を出せって」



【アリサ(回想)】


 そう、今から約4年前。私の家に、プルートという女性が訪れた。その頃は私は母と暮らしていて・・・・・・でも、母は病気だった。


「あなたのお母上はじきにこの世を去り、天へと還されるでしょう」


 突然家に来てそう言ったその人は、私を見てまたこう言った。


「お母上がお亡くなりになろうとも、あなたの周りには、守ってくれる者が多くいるのですね」

「・・・・・・何の、ことですか?」

「いいえ・・・・・・独り言です」


 最後にプルートと言う名前と、次に私の前に現れた死神に伝える伝言を置いて、彼女は消え去った。



【アリサ】


 その過去の出来事を、全てレイさんに伝えた。レイさんは私の話している間は一言も口にせず、静かに聞いていてくれた。


「・・・・・・なるほど。プルートは一度ここに・・・・・・」


 話し終わった後、ひとつ間を置いてレイさんは言った。


「お知り合いだったんですね。プルートさんは、レイさんがここに来ることを知っていたんでしょうか・・・・・・」

「まあな。あの人は占いを得意としていると聞いたことがある。本人から聞いた話ではないが・・・・・・」

「そうなんですか・・・・・・?」


 私は首を傾げて言った。

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