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住民とおしゃべり

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「へえ。それじゃあ結構な収入になるんだな。でも、前も聞いたけど、収入があっても意味無いんだよな? 転生をする予定も無いんだよな?」


「まあ、そうなるんだけど、お金は大事だからね。家具を買うにしても、それなりのお金が必要になるし。妖精はそういったものを作るのが苦手だからね。基本的にはエルフやドワーフに作って貰う事になるんだけど、材料費はそこまでじゃないんだけど、加工費が結構するんだよ。ほら、他の種族にとっては小さすぎるからさ。服だってそうだよ? アルケニーから買うけど、小さい服って難しいらしいから。布からして違うものを作らないといけないらしいし、何かと難しいんだってさ」


「ああ、日用品が高いのか。それは結構な負担になるよな。でも、赤ん坊とかのはどうするんだ? 普通よりも小さいんだよな?」


「赤ん坊のはもう無理って言われているからね。僕らも5㎝くらいでしょ? 赤ん坊になると1㎝も無いから、かなり大変なんだって。来訪者は成人してから来るから解らないかもしれないけど、妖精の赤ん坊は大変なんだよ。空も飛ぶから、迂闊にしていられないしね。その分、成長も早いんだけどさ。大体2年もあれば、大人の仲間入りをするんだし。1歳くらいが一番辛いんじゃないかな。色々と遊びたい頃なのに、制限が多くてさ。友達とも遊びたいだろうけど、家から余り出さないしね。そういうのは大人になってからなんだよ」


「というか、2歳で大人になるってのも早過ぎるんだけどな? 普通に考えて、人間は15歳から20歳にならないと大人って認められないからさ。そう言う事を考えると、妖精って特殊だよな。俺も来訪者だからよく解るけど、本当に妖精って特殊過ぎるんだよね。色々と不思議な事があるんだよ。まあ、一番は飛べることが不思議なんだけど。今まで羽がある生活なんてしてなかったからな」


「僕からすると、羽がない生活ってのが解らないからね。まあ、それはどの種族になっても同じことだとは思うけど。でも、人間になりたいとも思わないしね。僕は妖精のままで良いかなって思うよ。だから転生とは無縁だよね。人生をやり直したいかって言われても微妙だし。そりゃあ死ぬのは怖いけど、やり直すにしても1回は死ぬわけじゃない? それは良いのかって話になってくるからね。転生したいとは思わないかな」


 まあ、転生したいかどうかなんて解らないわな。俺は転生したいとは思うけど。……あんな体になったんだから、転生したいと思うのが普通だろ? やりたいこともまだまだあったんだし、普通に考えたら転生できるならしたいって思うのが普通だとは思う。……ゲームの中で生活をしているから、転生したと言われたらそうなのかもしれないけど、それはそれでどうなんだって気持ちになるんだよね。流石に転生とはちょっと違うかなとは思う訳で。自由に出来ることは増えたけど、所詮はゲームの中なんだよなあ。……この住民のAIの完成度から考えて、生きていないって思う方が難しいんだけども。


「まあ、とりあえずはお金は貯めておく方がいいんだよ。何かと生活にはお金が必要になるし。無限にはお金は無いんだしさ。何かと必要になることもあると思うからね。貯めておいて損はないと思うよ? あ、そろそろ時間だから、これでね。さあて、仕事をしないと」


「ああ、またな。って言っても、割と直ぐな気もするけど」


 そんな感じで住民と楽しく会話を楽しんでいる。……最近のAIは凄いよな。何処まで発達していくんだろうか。普通に会話が出来るくらいには進歩しているんだから、今度は仕事を任せられるようになるんじゃないか? プログラマーとか必要なくなりそうなんだけど。……まあ、ブラック労働者が減るとは思わないんだけどな。理不尽な仕打ちをされても、無理な納期を言われても、文句を言わないで仕事をするのは、AIでも無理なんじゃないかな。ここまで賢いと、無理って反発すると思うんだよ。ホワイトな労働者には成れるんだろうけど、ブラック企業戦士にはなれそうもないな。まだまだ人間が必要な分野はあると言う事なんだろう。……いやな人間の使い方ではあるんだけどな。


 さてと、そんな事よりも畑である。2面になったから、比較的作業が多くなっている。その分効率も上がっている訳なんだけど、それでも微々たるものだからな。効率の上昇は絶対に必要だけど、それは慣れからの効率だから。絶対的な効率とは少しばかり違う訳で。もっとこう、最適化されたような効率化は出来ないものなのか。出来ない訳ではないとは思うんだけど、どうやってしたらいいのかが解らないんだよなあ。


「というか、これ以上効率を突き詰める必要があるのかね? もうこれでいいような気もしないでもないんだけどな。効率的に動けとはいうが、そんな事をしても、生産量はそこまで変わらないんだよ。1日に24回しか収穫できないんだし。……いや、その8倍は収穫できるのか。でも、今の所、プレイヤーが沢山入ってきているって事も無いと思うんだよな。妖精のプレイヤーってあんまり見ないし。居ないことは無いとは思うんだけどなあ。妖精というのは魅力的だしな。まずは空を自由に飛べるんだから、それだけでも一考の価値があると思う訳だ。まあ、飛ぶ難易度が高い訳だけど、それはもう諦めるしかないというね。人間には羽が無いんだから。羽があったら、人類はもっと別の進化をしていただろうしな」


 メリットは大きいと思うんだよな。空を自由に飛ぶことが出来る。それが許される種族なんだから、プレイヤーがもっと入って来てもおかしくないんだよ。まあ、最低でも3日くらいは飛ぶ練習をしないといけない訳なんだけどな? それが嫌なら飛ぶ権利は無い訳で。そのくらいの事はやってのけた方がいいとは思うんだよ。まあ、今度は私生活に影響が出てくるかもしれないけど。あそこの物が取りたいから飛ぼうって考えても、羽なんてない訳だからな。変な挙動をする事になるとは思うんだよ。


 まあ、そこまでゲームに入れ込む様な人間は居ないとは思うけど。俺くらいじゃないか? こっちで妖精として暮らしていかないといけないから、生活に飛ぶことを強要されるのは。ゲームと現実を分けられないと、色々と面倒なことになるとは思うぞ。……子供には悪影響かもしれないか。でも、現実を引き延ばすんだから、宿題とかには需要があるよな。1時間で8時間分の勉強が出来るんだからさ。テスト勉強にも使えるよな。まあ、受験では必須になって、倍率が高くなるだけだろうとは思うが。……そんな事も考えなくてもいいような、ブラック企業戦士だった俺はなんなんだって言いたくなるけどな。現実が8倍に伸びたら、仕事が8倍になるだけなんだし。それがブラック企業戦士の宿命である。仕事は無限に湧き出てくるんだ。上司の無茶ぶりという仕事が降って来るだけなんだよなあ。まあ、そんな生活ともおさらばしてしまった訳なんだけど。


 通勤中に事故に遭うなんて思わんからな。久しく電車の事故なんて起きてなかったんだから。まあ、どんな縁があるのかは解らないって事なんだよな。……でも、現実に帰ると、夜がある訳なんだよな。しかも手足も碌に動かせないから、現実に帰る意味がないというね。こうやってゲーム世界に逃避していた方がマシなんだよな。そんな生活で良いのかって気もしないでもないけど、仕方がないからな。これが今の俺の現実なんだから。花を育てて売るだけの生活だ。それでも、ブラック企業戦士時代よりは自由に出来ているとは思う。

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