ゲームの成果は
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
とにかく仕事をしよう。そういう意気込みでやってきた。イベントには積極的に参加したが、ゲームで遊ぶと言う事は殆どしなくなっていった。仕事があるからだな。プログラマーとしての仕事がある。それで良いという自分が居る。だから、ゲームをしたいって気持ちは、どんどんと薄れていったんだ。とにかく外から送られてきた仕事を熟す。それで良い気がしていたんだよ。
そんな感じで仕事を終わらせていった。結局はゲーム内で3年近くも仕事をしていた事になるのかな。ひたすら仕事をしていた。偶にメンタルチェックでゲームの外に呼ばれることはあっても、それだけだったんだよ。ひたすらに仕事をして、タスクを消化していった。そして、タスクが全部終わったのは、つい先日の事だ。タスクが終わって、何とか仕事をやり切った感がでた。そんな時、外から連絡が入った。だから、外に出ることにしたんだ。
「ログアウトしました。メンタルチェックには早いんじゃないですか?」
「まあね。今回の要件は違うから。仕事を完遂してくれたんだろう? ありがとう。助かったよ。まあ、これからも仕事をしてもらうんだけど、その成果を見て貰おうかと思ってね。君の仕事が何だったのかを話していなかっただろう? それを話そうかと思ってね」
「まあ、仕事でしたからね。こっちも仕事としてしか認識していなかったですし。まあ、何に使われるのかとかは聞いても無駄というか、聞いても解らない可能性がありましたからね。だって、AIに使われたり、ワールドシミュレーターに使われたりするんでしょう? そんな膨大なデータをどうするのかなんて、聞かれても困るじゃないですか。俺が聞いたところで、理解できるとは思わなかったですし、プログラムの内容からしても、意味の解らないものも沢山作りましたからね。AIに聞いても回答が来なかった仕事もありましたし。優秀なAIでも、回答に苦労するなんて事があるなんて思いもしませんでしたよ」
「そりゃそうだ。だってAIが仕事が出来れば、君の仕事は必要なかったわけだからね。まあ、それでも大半の仕事は必要なかったんだけど、慣れるのは必要だろう? 結局あの言語を使ってもらわないといけなかったんだから。慣れって重要なものだと思う訳だ。それだから、あの成果を片付けられたと思っているんだよ」
「まあ、それは認めますけどね。慣れてなかったら、こうやって仕事が出来たのかが怪しいですしね。慣れる意味でも必要だったとは思いますよ。ちょっと感覚的な言語だったので、簡単だったというか、バグが出なかったのかとは思いますけどね。本当にあれであってました? 何度か突き返されたのも覚えてますけど、そこまで無かったとは思うんですよね。何というか、プログラムなんて普通に何通りも作り方がある訳で。それを簡単にと言ってはなんですけど、検証もしないでよくもまあとは思いますけど。使ってみて不具合とかは無かったんですか?」
「ない訳では無かったよ? けど殆どのプログラムが正常に動いていたからね。問題は無しだよ。まあ、企業の方も、プログラムが早く来て戸惑っては居たけど。プログラムの開発が予想以上に早くて、側の方が間に合わないって嘆いていたからね」
「側の方が間に合わないって言っても、人並みに仕事をしていただけですよ? そんな事を言われてもって感じですね。そもそもゲームの中で仕事をしていただけですし」
「君にとってはそうなんだろう。けど、その速さは普通じゃないんだよ。だって、8倍も早い空間で作業をしていたんだ。しかも君は何故だか知らないけど、24時間仕事が出来る体質だった。期間としては、実に5年。ゲーム内の時間でだよ? しかも普通は8時間働く所を24時間働いていたんだから、実質は15年分の仕事をこの短期間に終わらせたんだよ。誇ってもいい。それだけの仕事を成し遂げたんだ。実に15年分の仕事を終わらせたんだよ。君は。1人でね」
「……そんなにですか? あの程度のプログラミング技術なら、殆どの人が出来ると思いますけど? そこまで評価されるものなんですか?」
「そうだね。評価されるべきものだよ。あの言語って、習得に何時間必要になるのかって知っているかな?」
「さあ? でも500時間も触れば、覚えられるんじゃないですかね?」
「まあ大体同じかな。大体3か月みっちりと教えられれば使えるって感じの言語だね。それを使って15年の時間をかけて作らなければならないものだったんだよ。本来は、だけどね。君のお陰で助かったんだ。だから評価されるべきだし、誇ってもいい。今は最終調整の段階にあるから、もう少し時間がかかるけど、多分後10分もすれば、結果はやってくるはずだ」
「で? 俺は一体何の仕事をしていたんですか? こう言ってはなんですけど、プログラムの内容から類推する事も出来なかったんですけど」
「そうなのかい? 大体は思い付くんじゃないかって言われていたんだけどね。でもまあ、いいんじゃないかな。来てから見て貰えば。何をしたのか。その目で確かめてみるといい」
「……いや、見れないんですけど。ヘッドセットがこのままだと見れないんですが」
「おっと、そうだったそうだった。じゃあヘッドセットを外さないとね。よし。これで見える様になったかな。久しぶりに目を使う訳だけど、どうかな? 眩しいのは解るけど、見えているかな?」
「目は普通に見えてますね。でも、不思議な感覚がします。こんな病院の設備でしたっけ? なんか増えてませんか?」
「増やしたからね。まあ、色々と計測しないといけないものも増えたんだよ」
「……それって俺に言わなくても良かったんですか?」
「言っても良かったけど、言わなくても問題無いからね。というか、君は本当に解らない患者なんだよ。なんであんなに働けたのかが解らない。数値も異常な所はないし、普通に疲労をするはずなんだけどね。それは昔からかい?」
「いや、普通に疲れますよ? 仕事をしていた時も疲れてはエナドリで誤魔化すって事を続けていましたし。まあ、残業は多かったですけどね。そのせいで慣れているってのもありますが」
「まあ、良いか。それは今後の課題だ。君みたいな人材が居れば、研究には事欠かないからね。遺伝的に何かがあるのかって事も調べさせては貰ったんだけど、特殊な遺伝子って訳でもないらしい。だから、完全に特異体質なんだよ。普通の人は疲れを知っているからね。ここまで疲れ知らずなのは珍しいんだ。今後の研究にも活きるんじゃないかな」
コンコン
「おっと、来たか。どうぞ。入ってくれ」
「失礼します。こちらが今回これを作るのに協力してくれた人だよ」
「初めまして! あたし根倉舞って言います! これを開発してくれてありがとうございます!」
「どうも。高島浩二です。それで? 何を作ったんですか?」
「彼女の体だよ。君がプログラムをしたのは」
「体? どう言う事ですか?」
「まあ、見た目では解らないかもしれないけど、彼女は首から下は全て機械なんだよ。まあ、絶対に必要な物は投与しないといけないから、人工の肺と人工の心臓はちゃんと作られているんだけどね。君が携わったのは、そのプログラムだ」
「俺が? そんなものを?」
「あたし……あたし! 今まで動いたことが無かったんです! これが出来たおかげで、世界が広がるんです! 本当にありがとうございました!」
「どういたしまして。……これって本当ですか?」
「どうだい? 凄いものだろう? 15年は先の技術だ。医療分野でもかなりの需要が見込めると思うよ。……君の身体も作ろうと思えば作れるんだけど、どうする? 今迄みたいに動くことが出来るけど、どうする? その選択肢も有りだとは思うけどね」
「……そう、ですか。……でも、無しですね。当分は。ゲームの中に知り合いも出来てしまいましたし。当分の間はゲームの中で暮らそうとは思います。それに、仕事の効率を考えると、ゲームの中の方がいいですからね」
「そうかい。まあ、その選択も良いだろう」
ちょっといきなりこんな展開になるとは思わなかった。俺がこれを開発したことになっているのか? ちょっとしたプログラムを作っただけだろ? 大げさだなとは思うけど、それに結局俺はどういったプログラムを作らされていたのかは解らない訳で。身体を動かすプログラムを? 本当にか? まあ、嘘はつかないだろうとは思うけど……。でも、やり遂げたものが形に見えるってのは良いな。俺もまた動けるのであれば動きたいけど、それはゲームが終わってからでも良いだろう。エリオさんも待っているしな。サ終するまではゲームの中に居るさ。終わってから考えれば良い事だとは思うよ。それまでは、また、普通に仕事をしていれば良いとは思う。




