会話で好感度を上げよう
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「そういえば、畑って何処で買えるんだ?」
「畑は王城で買うんだよ? あそこが色々と仕切っているからね。僕らもよく行くし、王城で出来ることは多いよ? 色々と確認した方がいいんじゃない?」
「ああ、土地関係の事だし、王城で管理されているのか。因みに幾らなんだ?」
「15万キャルだよ。十分に手が届くレベルでしょ? まあ、広すぎても管理が出来ないんだけどね。管理が出来るのって多くても10面くらいだからさ。慣れてきたらそのくらいは管理できるようになるんだよね。でも、そこまでしたいかって言われると微妙なんだよ。一生懸命働くのもいいけどさ、こうやっておしゃべりしながらの方が良いからね。僕もそれの方が良いから、6面しか買ってないし。それでものんびりと作業をしていれば、手が回らなくなってくるんだけどね。こういう時間も必要なのさ。何もしない時間は必要だよ?」
「まあ、それは解らないでもないですけどね。でも、何もしないって、結構辛くないです? 俺は何もしないくらいなら何かをしていたいと思うんですよね。こうやっておしゃべりもいいですけど、仕事をしていた方が気楽ですね。まあ、人それぞれなんでしょうけど」
現在、好感度を上げるために、住民と会話中である。会話でも好感度はあがると思うんだよ。贈り物をした方が上がるかもしれない。けど、贈り物なんて特に無いからな。今の所、花かウサギの魔物のドロップアイテムくらいしか無いのである。そんなものは必要ないだろうし、好感度を上げるためにも会話を積極的にしていこうと思っている訳なんだよ。まあ、情報収集も兼ねているんだけどな。畑の値段とかも考えないといけないし。そろそろ10万キャルに届くから、買えるんじゃないかなって思っていたんだけど、まあまあいいお値段がする。仕方がないからどんどんとレベルを上げるしかないって訳なんだよな。幸いにも、花の世話をしていたらレベルが上がるし、戦闘もちょっとだけだがやっている。まあ、経験値は稼げているんだよ。今の所、こんな感じだな。
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名前:アレン
Lv:5
HP:26
MP:142
SP:27
スタミナ:167
満腹度:10000
STR:3
VIT:2
INT:31
RES:18
DEX:9
AGI:41
LUC:61
スキルツリー:0
『花の妖精』 130
マジックバッグ
・容量拡大Lv10
花育成
『ステータスアップ』 0
『高等雷属性魔法』 20
サンダーボールLv1
『豪運』 0
『中等斥候』 0
『暴食』 1350
・胃袋拡張Lv100
・消化吸収Lv34
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レベルが5も上がった。それでスキルツリーに振るポイントが500も増えてるんだよな。レベル1で100貰えるって感じらしい。それで限界まで暴食に振った。胃袋拡張が限界まで成長して、消化吸収にスキルポイントを振り分ける様にしている。簡単に言うと、消化吸収が上がると、食べ物を追加で食べやすくなる。満腹度が胃袋拡張で10000まで上がってしまっているが、それを助ける形になるんだよ。どんどんと食べられるようになっているんだ。まあ、無理したら何でも食べられるんだけど、そんな大食いチャンピオンじゃないんだから、そこまで限界を超えての食事は難しい。才能が必要になってくるんだよな。その点、消化吸収があれば、どんどんと食べられるようになる。早くカロリーから経験値を開放したいくらいなんだよな。急いでも仕方がないので、地道にレベルを上げるだけなんだけど。
「それでさ、思ったよりもレミルが進化しないんだよな。ちょっと花を育てる方にスキルツリーのポイントを割いてないから、数値が安定しないんだよ。なんだかんだと進化させたいなって思っているんだけど、思ったようにポイントがね。大体、0から100まであるんだから、結構な確率じゃないと無理だし、一向に進化しないんだよなあ」
「ああ、それじゃあ無理かもね。偶然に進化するって事は無いし。必然のレベルまで上げないといけないんだよね。偶然に任せていると、どうしても無理があるかなあ。要求される色彩も変異度も異形度も高くないからね。割と低レベルでもどうにかなるんだけど、そうか。他のスキルツリーを育てているなら無理かもね。まあ、まだ教えられないけど。けど、教えていいのであれば、中級までは教えて上げられるんだけどね。上級以上はどうやっても教えられないんだよ」
「ん? 上級以上は教えられないってなんでなんだ?」
「幾ら数値を弄っても中級から上級にはならないんだよね。全部の数値を試したよ? でも駄目なんだよね。王城では上級もそれ以上の花も育てているらしいけど、庶民には教えてくれないんだよ。まあ、中級まででも結構な利益になるからいいんだけど。そこまでお金に困っている訳でもないし、王家に喧嘩を売る訳にもいかないしね。知らない方が良いものもあるんだよ。あ、来訪者は別だと思うよ? 来訪者は作っても怒られることは無いだろうし。まあ、知ってもこっちには教えないでよね。こっちは実害があるかもしれないし」
「なるほどなあ。何かしらの秘密があるって事なんだな。まあ、その内試してみるか。ちょっと詳しく探ってみないといけないんだろうなあ。面倒だけど、自分でやるしかないんだろうね」
上級以上が作れないってなんでなんだろうな? 普通は順当に上がっていけば作れるはずなんだよ。進化はそういうものだろう? じゃあなんで作れないのかって事を考えないといけない訳で。なんで進化しないんだ? 中級からは無理って情報が手に入ったのはいい事だけどな。となると、派生は中級からではなく、下級、初級、最初級から派生するんだろう。それも全部の数値を試さないといけないんだろうな。面倒だけど、やるしかないか。ヒントは教えて貰えた。だったら後は研究をするだけなんだよ。研究すればいいだけってのはいい情報だよな。まあ、王家もなんで黙っているのかは知らないけど、何かしら不都合な事があるんだろうなって事は想像出来るもんな。
「来訪者も増えてくるんだろうし、その内解禁になるかもしれないけどね。それでも僕らが作る意味ってあんまりないというか。そこまで上位のポーションって生きるのには必要ないし。そもそも生きるだけならポーションは必要ないしね」
「まあ、それもそうか。中級だけでも十分なんだなあ。まあ、ポーションなんて使ったことがないけど。結局は花を育てるのがメインだしね。必要ないと言えば必要ないか」
「そうなんだよ。別に僕らがポーションを必要とはしていないしね。必要なのはお金だけ。お金も最低限の金額があれば生活できるし。食べ物は自分の畑で作れるんだしさ。水も井戸から汲めばいいでしょ? だから、お金が必要って言っても、何に使うのかって話でしかないんだよね。偶にの贅沢に食事に行くくらいかな? それだけの為にお金を貯めている感じだし。まあ、子供が出来たら、畑を買わないといけないから、それくらいかな? ああ、後は転生したければ、結構なお金が必要になるよ。王家に結構な金額を支払わないといけないかな」
「転生? なんだそれ?」
「まあ、あんまり庶民には関係ない話だよ。でも、来訪者はどうなんだろう? 転生した方がいいのかな? まあ、詳しくは王城で聞いてよね。転生するって言っても、メリットなんて特に無いし」
そんなシステムがあるのか。転生するって事は、赤ん坊からやり直すって事なんだろう? 住民にとってはどうなのかは知らないけど、プレイヤーにとっては結構重要な事なんじゃないか? 多分だけど。詳しい事は解らないしな。知りたければ王城に行けって事なんだろうけど、今知る必要は無いよな。まだまだ時間はあるんだし。




