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妖精で行こう  作者: ルケア


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イベント中でもやることは変わらない

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「……まあ、いいわ。眠くならない病気なのかもしれないし、そんな事を聞くのも野暮だもの。それより自己紹介よね。私はロードレール。よろしくね」


「僕はエムリット。よろしく」


「テクノエリエルよ。よろしくね」


「アレンです。よろしくお願いします。あ、フレンド登録いいですか? 薬師の知り合いって居ないので、今まで店売りでしか生産品を卸していなかったんですよ」


「本当? それはこっちも嬉しいわ。妖精で花を育てているプレイヤーなんて殆ど居ないもの」


「僕も知らないね。大体は採取品を扱っているから」


「私もお願いできますか?」


「ありがとうございます。それで、ログインしたら教えてくれます? 素材を届けに行くので。それを店売りよりも多少色をつけて買ってくれるのであれば素材を卸しますので」


「いいわ。医療モニターって事は、ずっとログインしているんでしょうし」


「僕も助かるから有難い申し出だよ。花の生産職なんて殆ど居ないんだし、こっちも助かるよ」


「まあ、妖精と言えばマジックバッグを使った荷物運搬係って感じですしね。定期的に素材が手に入るのは歓迎しますよ」


「ありがとうございます。……後10分くらいですね。話しておくことはそのくらいですかね?」


「そのくらいじゃないかしら? 戦闘職も準備が出来たようだしね」


「僕としては、なるべく勝ってもらって、経験値が多く貰えれば良いとは思いますけども」


「それは私たちの頑張り次第でもあるから頑張りましょう。消耗品は貴重なようだしね」


「ですね。それじゃあ作業場まで移動しますか? 場所を把握しておきたいですし。畑は外にあるはずだとは思うので」


「そうね。移動できるのであればしておきましょうか」


 そう言う事で、拠点の薬師の工房へとやってきた。なるほどなあ薬研があったり、色々とあるんだな。何に使うのかまでは解らないけど。薬研はまだ解るとしてもだな。他のは何に使うんだろう?


「中級工房って所かしら? 結構良いものが揃っているのね」


「ですね。僕はまだ初級工房を使っているので、こっちの方が設備がいいですね」


「私もこの間漸く下級工房にランクを上げました。まだまだ必要な物は揃っていませんからね。実質は初級工房です」


『カウントダウン。3、2、1、0。スタート』


「じゃあ、ここでポーションを作るから、素材はそっちの机に出しておいてくれるかしら?」


「じゃあ、持ち込んだものは置いておきますね。それじゃあ畑に行ってきます。暫くしたらまた持ち込みますね」


 そう言う事で畑に移動だ。畑はどのくらいあるのかな? 9面あればいいんだけど。……こんなには要らないなあ。軽く100面は超えているじゃん。もっと生産プレイヤーが多い予定だったんだろうな。まあ、予定は予定であって、俺には関係ないけど。とにかく、花を育ててしまわないといけない。勿論育てるのは中級の4種類だ。それで一番多く作るのは、スタミナで良いかなって思うんだよね。スタミナが尽きると、動きが厳しくなるし、スタミナは必須だと思うんだよ。じゃあ、作業に取り掛かりますか。


 そうしてどんどんと花を育てていった。……満腹度がどんどんと減るなあ。いつもは食べながらの作業だから、満腹度なんて殆ど減らないんだけど、今回は育て直しだからな。始めから植わっている訳でもないし。そして、225個目の種を植え終わったら1つ目に植えた花の所に。そうしたらいつも通りに花が咲いていた。時間もいつも通りだな。これなら無限に食べながら採取が出来る。減った満腹度を回復しながら作業が出来る。満腹度なんてもうずっと意識してなかったからな。久々に減った所を確認したんじゃないだろうか。


 確か大嵐の時以来じゃない? その時も減っているのは確認したけど、イベントで満腹度が減りやすいとかもあるのかもしれない。そうなってくると、狩人さんたちが重要になってくると思うんだけどな。いつも以上に満腹度を注意した方が良いのかもしれないな。もしかしたら、そういった罠も運営側が仕込んでいる可能性もあるんだし。食糧庫をやられたら、壊滅的な被害を受けそうなんだよなあ。それだけは何としてでも阻止しないといけないとは思うけど。


『サプライズイベント発生。第3陣営の黒陣営が参加』


「黒陣営? どう言う事だ?」


 何かが起きたらしいな。黒陣営って事は、住民で構成された陣営なんだろうか。それとも単純なNPCなのか? どちらにしても面倒な事になって来た訳だ。タイマンだと思ったら三つ巴でしたってか。戦闘職の人たちは頑張っているんだろう。1時間でようやく黒陣営と会えたって事なんだろうし。ポイントは黒陣営には負ける訳にはいかないよな。まあ、白陣営にも勝って貰わないと困るんだけど。経験値的に美味しいかどうかが決まるんだろうしな。適当に貢献度を稼げば、多分だけど溢れるくらいには経験値を得られるんだろうし。


 さて、花もある程度採取したし、さっさと工房に持っていかないといけないな。こまめに持っていった方がいいんだろうし。出来るだけ多くの花を届けないといけないしな。


「お待たせ。持って来たよ」


「ありがとう。そこに置いておいてくれるかな?」


「了解。ロードレールさんは?」


「彼女から睡眠を取りにいっている。まあ、ここは2人で基本運営する形になるからね」


「後は食事ね。……まさかイベント中は満腹度が減りやすいだなんて考えなかったわ」


「ああ、やっぱりですか。こっちも満腹度の減りが早いなって感じがしていたんですよね。まあ、妖精種なんで、食事は花を育てれば出来るんですけど、いつもよりも減るなとは思いましたし」


「満腹度の管理は面倒だよ。これ、料理人が6人で足りるのかが心配だね。それに、食料品もどれだけ足りるのか。運営の事だから、足りない様に作っていると思うんだよね。最後の逆転が出来る様にってね。満腹度を軽視するなって事なんだろうけど」


「特に普段から8時間しかプレイしていませんからね。感覚がズレると、一気に崩れる可能性もありますよ」


「そうだね。生産隊長もそれを解っているだろうし、料理関係の人たちは責任重大だって事だね。僕らもかなりの責任がある訳なんだけど、それ以上かな。食料が足りないなんて事になったら、ね」


 悲惨な事にしかならないだろうな。餓死地獄になるかもしれない。そんな事は流石にやらないでほしいとは思うけど、運営が仕掛けてきているんだしな。食事を徹底的に管理しろって事なんだろうけど、何処まで出来るのかだよな。妖精的には問題無いんだけど。食事は自前で用意できるからな。……普通の食事も食べてみたいよね。カロリーから経験値を持っているんだから、今後は積極的に食べてみるか? それでも良い気がするな。


 まあ、イベントが終わったらにしよう。イベント中に食料を食いつくしても意味がないだろうし。まずは花を育てるところから始めないといけない。まあ、いつも通りなんだけどな。いつも通りに生産活動をしよう。それでいいんだからさ。必要とあれば、前線にも行くつもりではあるけど、役に立つかどうかは解らないしね。盾にもなれるかどうかだから。妖精だし、小さいもんな。魔法の1発くらいなら盾になれるかもしれない程度だからな。期待はしないでほしい。そもそも生産職が前線に出ないといけない状況って、余りよろしくないとは思う訳だ。負けているって事になるんだろうしな。出来れば、勝利で終えたいんだよ。勝った方が経験値は多く貰えるだろうからさ。

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