大嵐
OFUSE始めました。
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「のわあああああ! 嵐って、嵐って言っても、これはもう大災害じゃないか! 普通に死ぬ! もうHPが半分しかない! これを生き残れってどう言う事だよ!」
絶賛、嵐に巻き込まれ中である。そして、今は家の中である。なのに、こんな状態になっているのには訳がある。そう。家の場所が問題なのだ。……普通に考えたら、家というものは地面に立っている。それが普通だ。ただ、妖精が普通かと言われたら、そうではない。妖精の家は、植物の上に建てられている。なので、どう言う事かというと、植物自体が揺れるので、家がもう動いてはいけないくらいに動くのだ。
しかも、来訪者の家は、結構若い植物に建てられているらしく、これがまた揺れるんだ。揺れるというか、天変地異? どっちが上かも解らない。そんな状態である。さっきからこの状態なのだが、これでまだ20分程度の話である。そう、20分でHPが半分しかないのだ。これはもう、駄目なのでは? 死ぬしかないのでは?
「のでは? じゃない! マジで死ぬ! これは駄目だって! 幾らなんでもこれはぁあああああああ! あだ! 無理! これ無理ぃ! これ住民の家と来訪者の家の落差が! 落差が酷いんじゃないか! なんでこんなに揺れるんだよ! 可笑しいだろ!」
地面にぶつかったと思ったら、壁だった、なんて事はザラなのだ。何というか、植物自体が揺れているので、飛んでいても無意味だ。壁や天上が迫ってくる。そして、打撃ダメージを与えては、連撃を入れてくるんだ。間違いなく死ぬ。これは無理。というか、死んだ。今、HPが0になった。暗転していく。初めての死が、嵐で家の壁のダイレクトアタックで死ぬとは。……恥ずか死である。
目が覚めると、王城の床で寝転がっていた。ああ、死んだらここに転送されるんだったな。……でも、ここは揺れてないんだが? いや、全く揺れていない訳ではないんだけど、自宅に居るよりは何億倍もマシである。
「おや? どうされましたかな?」
「……いや、どうしたもこうしたも、自宅に居たらこうなりました」
「……ああ、そう言う事ですか。確かに来訪者の住宅は若い場所に作りましたからな。家が無事なら大丈夫でしょう。来訪者は殺しても死にませんからな」
「……初めて死んだんですが?」
「おや、そうですか。ご同朋の方々はかなりの数死んでおりますぞ? そうですな。私の知っている限りでは、ここから落下死した者も十数人おりますからな。最大で5回は死んだものがおります。流石に戦闘によって死んだ者に関しては解りませんが。そんなものはいちいち数えていられませんからなあ」
「ええ、まあ。死亡回数なんて数えても無駄ですし、どうしようもない訳ですが。……嵐が収まるまでは、ここにいてもいいですか?」
「そうした方がいいでしょうな。今から帰るだけでも死ぬでしょうから。お部屋を用意しましょう。向こうでもよろしいか?」
「そうしてもらえると助かります」
酷い目にあった。まあ、そもそも嵐に対応していない住宅に住んでいた方が悪いんだけど。……始めから城に避難すれば良かった。マジで死ぬとは思わなかったからな。次回からは予言があったら城に避難しよう。まあ、予言が無い可能性もあるんだろうが。命からがら飛んでこないといけないんだろうな。……割と結構、一気に風が強くなったからな。城まで飛ぶだけの時間があるのかは解らないけど。でも、これで畑の方はどうなっているんだろうか。ちょっとどころでは無く、問題が出てしまっているんじゃないか?
「ではこちらで。嵐も後10時間もすれば収まりますので」
「解りました。ゆっくりしてます」
さてと、何をしようかね。何もする事がない。畑にもいけないし。こんな状況で、畑が心配だから見てくるなんて言ったら、死亡フラグでしかない。大雨の時に、田んぼの水を確認してくるってのと同じだよ。帰ってくる訳がないじゃないか。
のんびりとするのも久しぶりだな。何時以来だ? そうだな……。事故った時以来か。ずっとゲームしているから、こうやってのんびりする事も無かったな。まあ、久々にのんびりするのも悪くないかもしれない。城の方は殆ど揺れないし、ゆっくり横になってゴロゴロしているか。
1時間後
暇だ。暇すぎる。のんびりなんてしていられない。俺は何をしているのかってゲームをしている訳だ。なんでゲームをしているのかって、それが仕事だからだな。ゲームをするのが仕事な訳だ。つまりは、今は仕事の時間である。それなのにのんびりとしていられるか! 俺は仕事をしないといけない訳だ。ゲームとは仕事である。つまりは、行動を起こさねばならない。……だが、流石に今から畑に行くのは死亡フラグも良い所だ。それは出来ない。では、何をすれば良い? 俺の仕事は何処にある? ゲームが仕事であれば、今の時間も仕事中なのだ。なのに、サボっている訳にはいかない。何か仕事を探さなければ。
「おや? どうされましたかな? 嵐はまだ過ぎ去っていませんが?」
「すみません。仕事を、仕事をください。仕事をしていないと落ち着かないんです」
「ほう? それはそれは。では、何でもいいですかな? とりあえず仕事であれば」
「そうですね。仕事であれば何でも良いです。嵐が過ぎ去るまでの仕事をください」
「それならばこちらに」
ついていく。仕事が無いのは無理だ。1時間もよく耐えた。しかし、もう限界だ。仕事中なのに、仕事が無いのが辛くて仕方がない。何でも良い。とにかく仕事を与えてくれ。もう限界なんだ。仕事がない環境で生きてこなかったからな。仕事がない時に、何をやれば良いのかが解らない。だからそう、仕事を、仕事をくれ。何でも良いんだ。出来る事なら何でも良いんだよ。だから、仕事をください。
「ここですな。まあ、見ての通りですが。物置小屋になります。ここの掃除なんてどうでしょうか?」
「掃除ですか。大丈夫です。やります。道具は何処にありますか?」
「道具ならこちらに。掃き掃除と拭き掃除をお願いしてもよろしいですかな?」
「任せてください」
1時間ぶりの仕事だ! 仕事がある。仕事がない時間は耐えられない。物置の掃除でも何でも構わない。仕事があればそれで良い。今は仕事の時間なんだ。仕事の時間に仕事以外の事をやるのは考えられない。だからそう。掃除でも何でもやってやる。掃いて拭いて、ただそれだけをひたすらにやる。綺麗になれば、それで良いのだ。俺はそれで仕事が出来るんだから。物置だからな。結構汚れている。まずは掃き掃除だな。徹底的に掃いて見せようじゃないか。その後に拭き掃除が待っている。仕事のタスクが埋まっている。これはいい。モチベになる。次の仕事が決まっている喜びを、感じ取りたい。
そんな訳で、3時間くらいかけて、物置をピカピカにしてみせた。……やり遂げたぜ。でも、まだ出来ることはある。それは物置に置かれている物を磨き上げることだ。そうする事で、次の人が気持ちよく道具を使う事が出来る。ならばやらない訳にはいかない。仕事だ。これも仕事なのだ。
またも1時間くらいかけて、物置にあるものを、ピカピカに磨き上げた。これで、掃除は終了だな。……終わってしまった。もう掃除する場所がない。……仕事がない。しまった。また仕事を貰わなければ。まだ嵐は終わっていない。ならば仕事が必要だ。何でも良い。掃除でも何でも良い。仕事が欲しい。仕事が無ければ、仕事中に仕事が無ければ精神がおかしくなる。ゲームは仕事なんだ。だから、仕事をしなければ。また仕事を貰いに行こう。そうしなければならない。




