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妖精で行こう  作者: ルケア


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偶然の進化

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 レミルが進化した。……ただ、思っているのとは違う進化をしてしまった。レミルは最初級。それが初級に上がるとゲッテルになるんだけど、何と別の花に進化してしまった。花はゲイドウ。異形級らしい。まあ、何がどうやって進化したのかは、大体解る。色彩と変異度と異形度が特定の数値になったからというのが正解だろう。その数値は色彩が10、変異度が10、異形度が100になったからだと思われる。偶然にもその様な花になってしまった。……これは変異級もありそうだな。同じ数値だと思う。色彩が10、変異度が100、異形度が10で変異級になりそうな感じがする。特殊な操作をしてないと、偶然に頼るしかない訳なんだけど、50本も育てていると、なんだかんだと数値的にはいい感じに揃う時があるんだよ。そういう時は揃えるようにしている訳なんだけど、まさか初級では無いとは思わなかった。偶然見つけたんだけど、これは、どう判断したらいいんだろうかね? 何かしらあるとは思う訳だ。中級で止まると言ったのは聞いた。それは中級と何かを掛け合わさないと上級にならないのではないかって疑問が出て来ていた訳なんだけど、これが必要なんじゃないかとは思う訳で。


 かといって、推定変異級もあるとは思うんだよな。そうなってくると、どちらかが上級の足がかりになるというよりは、変異級と異形級を足さないといけないんじゃないか。そう思えてならないんだよな。何級になるのかは知らないけど、そういう変化も必要なんじゃないか。そういう気がしている。ただ、これは住民には話せない訳で。王家の秘匿している情報って可能性もあるからな。中級を育てていたら絶対に解らない事ではあるんだよ。俺みたいに、初級で色彩操作や変異操作、異形操作を何も獲得していないからこそ出来た組み合わせって考えも出来るんだよな。まあ、何でもいいんだけどな。とにかく、異形級をある程度育てておくのと、最初級の組み合わせをもっと考えて、いい感じの物が出来る様に計算しないといけなくなってきた。目指すのは推定変異級、数値を合わせていかないといけない。そんな奇妙な偶然は中々にない。偶然に偶然を重ねないといけない訳だ。そんな偏った数字なんて中々に無いからな。


 だけども、出来てしまったのだから、探さなければならない。見つけてしまったのだから、探さなければならない。何がどうなるのかは解らないが、偶然というものは恐ろしいものだ。普通ではあり得ないことが起きるんだよ。今回の事もそうだ。足し算をして、10、10、100になる数字なんて中々にない。綺麗な数字になる方が珍しいからな。確率としてはどれくらいなんだろうかね? 3つの数字が特定の組み合わせになる確率を、誰か計算してくれ。とんでもない確率になるとは思うぞ。滅多に当たらない確率だろう。偶然にも程があるが、まあ、偶然だからこそ、初級ではなく異形級だったのだろうが。順当に行けば、初級にしかならないだろうからな。


 ただ、店売りの価格は100キャルと、激安ではあったんだけど。理由を聞いたところ、異形級では碌なポーションが出来ないらしい。出来ても最初級のポーションと同じくらいなんだそうだ。だから値段的には変わりがないみたいである。嬉しくない知らせだが、それでも新しい花が出来たのは喜ばしい事である。しっかりと数を育てる必要があるんだろうが、それよりも先に最初級から変異級が作れるのかどうかの実験をしなければならない。異形級を育てるのはまだあとの話だ。まずは変異級を育てて、異形級と掛け合わせる。それで変な花が出来たら、それも成功と言えるのではないか。多分だけど、出来ないことはないとは思うんだよな。試してみる価値は十分にある。


 そんな訳で、とっとと畑を3面にして、レミルを必死になって育てている最中だ。ゲイドウは種を集めるだけで良いから、とりあえず10本だけ植えている。まあ、何とか数は揃えられるだろうとは思う訳だ。……まずは組み合わせの問題だから、初級になる可能性も十分にあり得るので、どっちになって貰ってもいいとは思うのだが。


「へえ、それじゃあ上級の目途は立った感じなんだ」


「まあ、なんとなく道は見えたよ。教えたら駄目なんだよな? 協力してくれると助かるんだけど」


「駄目駄目。王家の秘匿している事かもしれないのに、僕らが知ってしまったら問題があるだろうからね。僕らは中級までで十分なんだよ。まあ、興味はあるけどね。何を知ったのかって興味はあるけど、知ると色々と面倒なことに巻き込まれる気がする。でも、知りたいよね。駄目なのは解っているんだけどさあ」


「まあ、教えて欲しいって言うなら教えるし、教えたら協力はして欲しいんだけどね。俺じゃあ偶然にしか頼れないし。全然レベルが足りないんだよなあ。他のスキルツリーを伸ばしているからってのもあるんだけど、普通に考えたら結構厳しいと思うんだよな。初期にかなりのスキルポイントを花の妖精に突っ込まないといけないし。でも、レベル0では絶対に無理だなってのは解るんだよ。最低でも20か30はレベルが必要になって来るとは思うんだよなあ。俺が見つけたのは運が良かっただけだから。普通にしていたら見つからないというのは、その通りだとは思うんだよね」


「まあ、普通にしていたら見つからないのはそうだと思うよ? 普通にしていて見つかるのであれば、僕も見つけただろうしね。何かしらの特殊な事をやらないといけないのは解っているんだけど、それを知るのは怖い。王家に恨まれたくはないし。まあ、でも、来訪者ならいいんじゃないかな。勝手に作っても。来訪者って、国民ではあるけど、ちょっと立ち位置が違うと思うしね。普通の国民じゃないって言うか、なんだろう。何時も居る訳じゃないんだよね。……アレン君はいつも居るけど。来訪者なんだよね?」


「来訪者だよ? まあ、何時も居るのは確かにそうなんだけど、来訪者は8日に1回くらいしか来ないしね。そういう制限が設けられているんだよ。俺はちょっと特殊な来訪者だから、当てにはしないでほしいかな。色々と来訪者側にも事情があるんだよ。俺はその特殊なケースだから。ずっと居られるのはそのお陰なんだよ」


 まあ、モニターをやってますなんてAIに言っても無駄だろうしな。来訪者は基本的に8日に1回しか来ない。よな? ちょっと考えようか。時間が8倍になっているんだから、1日1回1時間のプレイで考えると、同じ時間にログインしたとして、8日、だよね? あれ? 違うのか? 間違ってはいないはず。多分だけど。間違っていたからと言って何があるんだって訳でもないんだけど。


 今後の事を考えれば、来訪者がプレイできる時間の24倍プレイできる俺が有利になるのはどうしようもないんだよな。その分試行回数も重ねられるから、偶然の偶然の偶然がまた起きる可能性もある。それに関してはもうどうしようもない訳だ。既に差が開いているのはその通りなんだから。その差は絶対に埋められない。これで攻略組みだったらと思うと、ゲームの寿命を縮めた可能性はあるんだよな。まあ、攻略組みなんて無理なんだけど。俺みたいに能力のない奴が、攻略組みというのは笑わせる。後ろの方で生産をゆるゆるとやっているのがいいと思うんだよな。そっちの方が性格に合っている。ガチ攻略なんて無理なんだよ。そういうのは、そういった才能が必要な訳だ。俺にはそんな才能はない。そんな才能があれば、そもそもブラック企業戦士なんてやってない。

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