君には届かない僕の声
幼馴染の遥とは、小さな頃からいつも一緒だった。
学校の帰り道も、くだらない会話も、当たり前のように隣にいてくれる――そんな日々が、これからもずっと続くと思っていた。
けれどある日、遥は一枚の手紙を残して、少しだけ先に帰っていった。
「返事、今はいらないから。急がなくていいよ。」
あの時は気にも留めなかったその言葉が、今も胸の奥で響いている。
これは、声にならない想いを抱えたまま歩き続ける僕の物語。
――たったひとつの“返事”を探して。
学校の帰り道も、くだらない会話も、当たり前のように隣にいてくれる――そんな日々が、これからもずっと続くと思っていた。
けれどある日、遥は一枚の手紙を残して、少しだけ先に帰っていった。
「返事、今はいらないから。急がなくていいよ。」
あの時は気にも留めなかったその言葉が、今も胸の奥で響いている。
これは、声にならない想いを抱えたまま歩き続ける僕の物語。
――たったひとつの“返事”を探して。
プロローグ
2025/06/19 18:04