33話:スキルとイベント開始
イベント始まりマウス
ログインするとユキ達も遊びから帰ってきたので、朝に食べなかったお魚を今度こそ食べよう!
…また忘れててツキに言われてようやく思い出したのは内緒だ。
ご、ごほん!
まずは天ぷらを作っていく。昨日道中で取った山菜なんかも揚げていき、一通り上げ終わったところで天気も良いのでせっかくなので外に出る。
木の枝を燃やして簡易のかまどを作ったら、魚を串に刺して焼いていった。
河原じゃないけど、気分は釣ったその場で串焼きにしてるキャンプみたいでユキ達もはしゃいでる。
軽く塩を振って味付けをして、焼きあがったので3人で一緒にかじりつくと、皮はカリッとしていて身はふわっふわでとても美味しかった。
ツキは魚を食べたのが初めてだった様で顔が緩み切ってるし、ユキも気に入ったのか前足で器用に串を掴んで美味しそうに噛り付いてる。
天ぷらもまたサクフワで満足するまで3人で食事を楽しんだ。いずれは畑の野菜なんかも使ってバーベキューみたいなこともしたいな。
食事が終わったので、イベントの準備だ、食後で眠そうなユキを抱き抱えながらスキルの確認をする。
《メインスキル》
隠密術Lv13(↑2)
《サブスキル》
絆Lv21(↑2)採取Lv29(↑2)料理Lv25(↑2)
隠蔽Lv31(↑2)気配察知Lv20(↑2)素早さ上昇Lv22(↑1) 隠密Lv38(↑1)調合Lv21(↑3)錬金Lv11(↑3)
《控え》
裁縫Lv6 木登りLv1 農業Lv11(↑3)伐採Lv9 採掘Lv7 暗視Lv19(↑2) 釣りLv5(↑4)
SP:9
リンリーン《スキル:絆のスキルレベル20を達成したため契約可能数が2増えます》
リンリーン《スキル:隠蔽のスキルレベル30を達成したためスキル:隠蔽術が解放されます》
リンリーン《スキル:錬金のスキルレベル10を達成したためアーツ:抽出が解放されます》
スキルレベルが10.20.30を達成したものが6個もあったからSPも増えていい感じだ。
そして絆スキルが上がって新しく2枠分も増えたのは嬉しいかも、これは30の時には3枠増えたりするのかな?
隠蔽も30になったことで隠蔽術ってのが出たみたいだけど、これは一旦置いておこう。
錬金はやっぱり5ずつに1つアーツが来るのかな?なんか錬金は錬金スキルだけで生産するってよりも、他の生産スキルに使う材料を作るためのスキルな気がする。
アーツが増えるのが早いのも、色んな加工法があるからなのかもしれない。
良いものを作ろうとしたら錬金必須な気もするけど、生産系スキルの進化先ではアーツが出たりするのかな。
それじゃあ解放されたばかりの隠蔽術を取得してみよう。消費SPは…やっぱり3Pかかるけどここは取るべきだろう。
リンリーン《隠蔽術スキルを取得しました。アーツ:遮音が解放されました》
リンリーン《スキル:隠密術とスキル:隠蔽術を合成することが出来ます。スキルレベルは2つの平均値となります。合成しますか?》
ふぁっ?!ご、合成?そんなのがあるなんて聞いてないっ!え、えっと、合成したらスキル枠が1つで済むってことだよね、だとしたら有難いし、ええーいいっちゃえ!
《スキル:隠密術とスキル:隠蔽術は合成され、スキル:隠伏術となりました。》
《スキル:隠伏術を取得したため、スキル:隠密とスキル:隠蔽を合成可能になりました。スキルレベルは2つの平均値となります。スキルを合成しますか?》
お、おうう、上位のスキルを取得することが条件のスキルもあるんだね、きっと合成されて出来るのは隠伏スキルなんだろう。
ここまで来たら勢いでいっちゃえ!
《スキル:隠密とスキル:隠蔽は合成され、スキル:隠伏となりました。》
ふむ、予想通りだね。
新しく合成されたスキルは隠伏スキルがLv34で、隠伏術スキルがLv7だった。
隠密術スキルで使っていたアーツと、隠蔽術スキルの新しいアーツはそのまま使えるみたいで良かった。
これはスキルレベルが上がった時にどうなるんだろう?10になれば分かるかな?
でもこれで少しはスキルもスッキリしたかも、何か良さげなスキルがあったらまた取っても良いかもしれない。今は何かに困ってるわけじゃないからイベント用にスキルを整理しよう。
ということで整理した結果が…
《メインスキル》
隠伏術Lv7
《サブスキル》
絆Lv21 採取Lv29 料理Lv25 気配察知Lv20 素早さ上昇Lv22 調合Lv21 錬金Lv11 隠伏Lv34 暗視Lv19
《控え》
裁縫Lv6 木登りLv1 農業Lv11 伐採Lv9 採掘Lv7 釣りLv5
SP:6
スキルの入れ替えはイベント中でも出来るみたいだから、基本はこれで何かする時はその都度変更すれば良いかな。
ちなみに隠蔽術スキルで増えていたアーツの遮音は、音が届かない透明で見えない壁?結界?みたいなのを作り出すアーツで、内緒話とかには良さそうだった。隠密術の消音だと全部消えちゃうから使い様なのかな。
そんなこんなでスキルの確認とセットをしていたら開始まで10分になっていた、持ち込むアイテムはわざわざ手持ちをそれだけにしなくても、登録しておける様だった。
改めてアイテムボックスを見直してスコップの存在を忘れている事に気が付いたので、薬草さえあれば簡単に作れるポーションを1つ外したあと、やっぱり大きな鍋もあった方が便利かと思い直し、さらにもう一つポーションを外した。
そんなことをしてる間に時間になった様で、目の前にイベント参加の確認が書かれたウインドウが出て来たので迷わずはいを押す。
はいを押した瞬間にゆらっと身体が揺れる様な感覚になり、思わず目をつぶったがすぐに収まった。
少し警戒しながら目を開けると、さっきまでホームの側にいたはずなのにそこは森の中だった。
ほえー、さっきの揺れは転移の影響だったのかな?とりあえずユキもツキもちゃんと来れた様だし一安心かな。少し離れたところに6人くらいの気配があるから、パーティごとにランダムでワープだったのかな?
なんて考えていると、また目の前にウインドウが出て来て、今度は映像みたいで男の人が映ってる。
どうやら男の人は運営さんで、これから改めてイベントの説明をしてくれるみたい。
………ふむふむ、大体は事前の説明で書かれていたことと一緒だった。
でも、イベントフィールド内限定で特殊なイベントもあったりするからそれも楽しんでくれって言うのと、睡眠は取らないとダメなのかって質問が多かったらしく、取らなくても大丈夫なはずと答えていた。
はずってちょっと怖いなぁって思ったけど、とりあえず眠くなったら寝ておけば万が一も無いだろうと軽いノリで納得しておいた。
あとの細かい疑問は自分達でプレイしながら、専用の掲示板もメニューから使用可能だから情報交換するなりしてくれと言っていた。
最後に、5日間めいいっぱい楽しんでいってくれと言ってから映像は終わった。
ふむ、目的とかは特に無いけど、適当にものを拾いながらユキ達とキャンプ気分で楽しもうかな。
「5日間食べて遊んで楽しむぞー!」
「きゅー!!」「お、おー!」
…まずは大声に気が付いて寄ってきたモンスターから逃げないとね。
ベル《新月の加護》
所持金:190000G
絆:ユキ ツキ
スキル確認が予想よりもかかっちゃったんだぜ!
まぁ何はともあれイベント編開始ですねっ!