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RINGING ONLINE  作者: rin_k
30/37

30話:代金とランクアップ

 木曜日、今はお昼休みでご飯を食べながらぼんやりと考える。


 イベントまでは後2日だけどどういうイベントなんだろうか、少しは情報を見た方が良いのかな。


 なんて考えていると丁度クラスメイトがイベントについて話し合っていたので聞き耳を立てると、どうやらサバイバル生活をさせるイベントじゃないかという予想が多くなっているらしい。


 食料の確保なんかでは戦闘職が、確保したアイテムの加工は生産職が行うことによる交流をさせることが目的じゃないかと言われてるって話だ。


 始まって1週間でそれぞれのプレイの方向性も決まったころだろうし、この機会にプレイスタイルの合う人達とフレンドになっていこうってことなのかな。


 未だにフレンド0人だけど、住人の人達とは仲良い人もたくさんいるし、女神様だって知り合い?だし、ユキとツキもいるしね。


 運営さんの意図は無視する形になるけど、今回のイベントも出来る限りユキ達とやっていこう、知らない人と急に協力なんてハードル高いもん、仕方ないのだ。


 持っていけるアイテムの数には限りがあるようだけど、僕は携帯用の生産セットで裁縫と調合の分を買っておけばいいかな?料理セットは持ってるし錬金は道具がまだなのか分からないけどないみたいだし。


 後必要なものって食料くらいしか思いつかないんだよね、戦闘しないからポーションもいらないし武器も持ってないし、んー、釣竿とか売ってたりするのかな、戦闘は出来なくても釣りくらいなら出来るよね。


 色々考えてる内に結構時間が経っていたので、急いでご飯を食べ切ってから、午後の授業の準備を始めた。


 授業が全て終わったので帰宅して家事をこなす。

 今日は隣の席の人にノートの取り方を褒められてしまった。急に話しかけられてかなり慌てたけど、褒められて嬉しかったので笑ってお礼を言っておいた。


 でも言った後に何故かこちらに手を伸ばして途中で止めてたけど何かあったのかな?…撫でようとした?いや、まさかクラスメイトにまでそこまでの子供扱いはされないだろう。きっと関節を伸ばしたりしてたのかな、同じ姿勢だと固まっちゃって大変だもんね。


 思い返しながらログインする。

 さて、今日は何をしようか!


 恒例のもふりタイムだ、ツキは早くも弱点を見つけてきたのか耳の付け根をくすぐってくるけど、お返しにこちらも羽の付け根を撫でてあげるととても気持ち良さそうに脱力するのだ。


 ちなみにユキはどこをもふっても気持ちよさそうにするけど、やはり耳と尻尾が弱いみたい。

 でも弱点ではないけのユキのほっぺはもふもふふわふわで少しもちもちもしてて、これがもうもふりだすと手が止まらなくなる逸品で…ハッ!


 少し名残惜しいがじゃれ合いも済んだので行動を開始する。


 まずは畑の様子を見に行くと、昨日植えた薬草はもう大きくなって採取できるくらいだった。

 流石に野菜はまだ収穫できそうなものは無かったけど、それでも成長が早い。


 それと土が湿ってる感じがする?


「もしかしてユキ達が水やりをしてくれたの?」

「きゅきゅ〜!」「えぇ、2人で協力してしっかりお世話しておいたわよ」

「ありがとっ!いやぁ、水やりのことを忘れてたけど2人がやってくれて助かったよ、本当にありがとうね」


 褒めて褒めてと言わんばかりに擦り寄ってくるユキと、何でもないようにしながらチラチラと見てくるツキを2人とも撫で回す。


 これからもお願いしていいか頼むと快く了承してくれたので、野菜が育ったら美味しいご飯をご馳走することを約束した。


「あっ、それによく見たら半分くらいは魔力草になってる?」

「どれくらい必要なのか分からなかったから取り敢えず半分だけに魔力を送っておいたわ、良かったかしら?」


「うん!ありがたいよ!これでMPポーションもたくさん作れそう!でもツキはそんなに魔力を使って本当に大丈夫なの?」

「大丈夫よ、前にも言ったけど大した量じゃないし…それに実はベルからも魔力を貰っているもの」


「へ?そうなの?でも僕の魔力は減ってないよ?」

「んー、なんて言うのかしら、見えないパス?みたいなものからベルの自然に回復する分の余りの魔力が送られてきてるの」


 なるほど、どうせ溢れる分だからどんどん吸っていいね。ツキが無理したりしてないようで安心してから、スキルを少し入れ替えて採取をしていく。


 収穫した薬草と魔力草をアイテムボックスに入れていくと、種も一緒に収穫出来てることが分かったので、取った分はまた植えていく。


 一通り収穫と撒き直しが終わったところで2回目の肥料が完成したので、また肥料の材料をセットしてから次の畑に撒いていく。追加の畑は薬草メインで植えておいた。


 イベントに向けてポーションの需要も高まるだろうし、薬草は沢山あった方がいいだろうという考えだ。


 畑仕事は終わり、今日はまだ少しだけ時間に余裕もあるので、どうしようか少し考えて、屋台の売り上げを確認することにした。

 補充した分がまた全部無くなっているのはもう確認済みなのだ。


 約2日分なので嫌な予感を感じながら確認すると

 ポーション200G×700個140000G

 毒消しポーション1000G×20個20000G

 麻痺消しポーション1000G×20個20000G

 目覚ましポーション1000G×20個20000G

 合計200000Gー10%=180000G


 うわぁ…なんかこう、若干引いてしまった。

 ポーションってすごい儲かるんだなぁ?これに今日からMPポーションも追加で増えてくのかと思うとちょっと恐ろしくなってきた。


 ちょっとの時間だけど、ポーションを作っておく。

 MPポーションも乾燥させてから作ることで少し効果が上がるみたい。


 時間が来たのでログアウトする。

 夜のログインの時に、セレさんのところにお金の相談をしにいって値段のことも聞いてみよう。


 晩御飯はラーメンにした。茹でるだけのタイプだけど、味噌ラーメンだったからトッピングに卵とコーンにそれから炒めたもやしをたくさん入れたらそれだけでかなり満足出来るラーメンになった。


 お父さんはそこにご飯を入れて食べてたけど、僕とお母さんはお腹がいっぱいだったのでそれはやめておいた。


 いつも通りお風呂に入り準備を終わらせてからログインする。ユキ達と今度は軽く抱き合ってから商業ギルドへと向かう。


 受付には珍しくセレさんがいなかったので、他の受付嬢さんにセレさんがいないか聞いてみたら、休憩中だけど呼んでくると言ってもらえ、そこまで待つことも無くセレさんが来た。


「セレさんこんばんわ、ごめんなさい休憩中だったのに」

「ふふっいいのよ、ベル君に会うことで休憩になるもの!」


「は、はぁ…?あ、それで相談なんですけど」

「あ、ちょっと待って、その前に一度ギルドカードを確認してみたら?…謎のポーションの屋台があるって話題になってたけど、あれベル君のでしょう?売り上げ的にそろそろじゃないかしら」


 後半は小声で言ってくれたのでそれに感謝しながらギルドカードを確認すると、ランクの欄の6の隣に星マークが出ていた。


「あ、本当ですね、ランクアップをお願いします。」

「はい、ではカードを…はい、これでベルさんは商業ギルドランク7となりました。これからもご活躍に期待しております。」

「ありがとうございます!」


 もうランク7か、早かったような気も、6までと比べると遅かった気もするけど多分段々と難しくなっていくんだろうな。


「ランクが上がったので、新しく畑を購入することも出来ますよ。他にも細かく新しく購入可能になったり、利用可能になったものはあるので必要なものがあればお声がけ下さいね。あと、次のランクアップではホームの生産設備のアップグレードも出来るようになります。」


 とりあえず新しく2面を追加購入出来るようだったので、今ある畑の近くを買っておいた。


 既に数人が畑を買い始めてるようで、少し値段は上がっていたけど、今の僕の所持金的にはそこまでダメージはない。


 その他に購入可能なものを尋ねてから、予定通り携帯用の裁縫、調合キットを購入し、肥料の材料で減ってるものも追加購入した。


 残りの時間は生産活動に当て、調合裁縫もふもふ調合もふもふと合間に休憩を挟みながらも眠くなるまで続けてからログアウトした。




ベル《新月の加護》

所持金:200000G

絆:ユキ ツキ

イベントまであと少しですねっ。

暑さで作者はぐったりしているので投稿ペースは少し落ちるかもです。不定期更新って保険もかけてるし大丈夫…だよね?

ゆるーく見守ってくださいです。

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