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RINGING ONLINE  作者: rin_k
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27話:改造と準備

 いくつかの授業は本格的に始まり、真面目に授業を受けていたらあっという間に放課後である。いや、真面目にとか言ったけど、1人だからそれくらいしかすることが無いとかは言っちゃダメなんだよ!


 先生達もお仕事だしちゃんと聞かなきゃ失礼だし、うん、休み時間にも予習と復習をするのも何も問題はないんだよ、うん…

 クラスメイト達は楽しそうに話してて、RINGING ONLINEをプレイしてる人達はもう少しで第2の街にも行けそうらしい。

 いや、盗み聞きというか、たまたま耳に入ってきちゃったから仕方ないんだよ。


 ま、まぁそんなこんなで帰宅してログインだ!

 会話は出来なかったけど、挨拶は前とは別の人とも出来たから気分はちょっとだけプラスだ。


 せっかく同じゲームをやっているのだから、いつかは一緒に話したりしたいなぁ。

 一緒にプレイは戦闘する気がないから無理だし、せめて話くらいはね。


 なんて考えながら、自宅のベッドの上でユキ達と触れ合う。うむ、ユキは今日も良いもふもふ具合だしツキも元気いっぱいに跳ね回っている。


 時間的には少し微妙だけど、ツキのためにもから揚げの準備をしておく。料理は1日1品ずつくらいで食べさせてあげればいいかな?


 タレに浸したので、後は味が染み込むまで待つだけなので放置して、先にお金の確認をしておいた。さっき何気なくステータスを見た時に気が付いたのだけど、お金自体は自動でプレイヤーの方に送られてくるみたい。


 ポーションが200G×120個、MPポーションが2000G×20個で合計64000Gの10%ギルドで、57600Gになった。全部売り切れたらそりゃこんだけするよね…でもこれで離れた場所からの補充機能を付けれる!


 さっそく屋台を回収してギルドに持っていく。平日のまだ早めの時間なだけあって、バレずに回収出来たと思う。


 ギルドに到着したので、セレさんに改造を頼むついでに少し話をする。


「そういえばセレさん、昨日言い忘れてたんですけど、お家とっても良い出来でした!あの値段なのが申し訳ないくらいで、あの大工さん達を紹介してくれてありがとうございました」

「うふふ、どういたしまして、お弟子さん達は無事に認められて卒業が認められて、今度は自分達の店を持つんですって」


 へぇ〜、確かにあの出来栄えだったら認められるのも当然だろう。


「それはおめでたいですね!あ、そうだ。セレさん、今度遊びに来てくれませんか?色々お世話になっているお礼もしたいし、前にセレさんが欲しそうにしてた松キノコも用意しますよ!」

「ほんとっ!!絶対行く!!…うふふふふ、可愛い子のお家に遊びに行って松キノコまで食べられるなんて…」

「セレさん?」

「はっ!なんでもないわ!じゃあ次の休みは開けておくわね」


 なんか小声で言っていたけどいつものことだしいっか、お誘いもしたし無事に改造も終わって帰って来たのでギルドから出てまた設置しに行く。


 前に置いた場所には時間が経ったからか何人か不自然に周りを見てる人達がいたから、別の場所に設置して、とりあえず今持ってるポーション300個を登録しておいた。


 そして目立たないよう出来るだけ速やかにその場を離れて、図書館へ向かう。


 入り口でライさんにカードを見せてから、先に毒消しポーションなんかの状態異常回復系のアイテムのレシピを書き写していく。


 紙の残りも少なくなって来たので買い足して、今度は農業の本を探して読む。

 どうやらそこまでリアルには作られてないみたいで、耕して種をまいて水をやれば取り敢えず作物は育つみたい。


 そして肥料は自分で作れるみたい。畑のメニューから、ボックスを拡張してそこに土と一緒に葉っぱや骨なんかを入れて放置すれば出来るらしい?


 骨はないけど、昨日行ったお肉屋さんに行けば安く売ってもらえるかもしれない。葉っぱは森で拾った草なんかも使えるならそれでいいかな。


 大体知りたいことは調べたのでライさんに挨拶してから買い物に向かう。まずは雑貨屋からだ。


 色々見ていると、使ってたものよりも大きな鍋を見つけたので、これでポーション作りも一層捗るかな。


 裁縫のために布も多めに買っておいた。ちゃんとした布は専門の店に行った方が良いと言われたけど、練習用なので良いだろう。


 店員さんに、植物の種とかは売ってないか聞くと、なんと薬草の種を売っていたのですぐに購入した。

 どうやったら手に入るのか聞いたところ、農業スキルを上げていくことで、生えている植物から取れるようになるものらしい。


 これはいいことを聞いたと、ルンルン気分で支払いを済ませお肉屋さんへと向かう。


 昨日はお金の都合で買わなかったけど、今日はまだ余裕もあるのだ牛肉を買ってから骨が余ってないか聞いて見たが、どうやら骨は骨で需要があるらしく肥料として使うには少し高い気がした。


 悩んでいると何に使うつもりか聞かれたので、訳を話すと、それならラビットかウルフの骨を使えば良いと言われた。それらは料理に使うことも出来ないので余ってて処理に困るくらいだそうだ。


 お礼を言ってから今度はゴルおじちゃんのところに向かう。なんだかお使い系のクエストみたいだよなぁなんて思いながらもいつもの通りに屋台を見つけたので声をかける。


「おじちゃんこんにちは!」

「おぅベルか!串焼きか?」

「んや、ユキがいるのに兎の串は食べないよ、そうじゃなくて、ゴルおじちゃんってラビットの骨ってどうしてるの?」

「おっとそりゃ悪いな…骨?骨は食えんからな、ギルドに売ってるが向こうも要らないからやっすいぞ」


 ギルドで買い取ってたのか!素材系はなんでもギルドに持ち込まれるのかもしれないな。


「ねぇねぇおじちゃん、それって僕でもギルドから買ったり出来るの?」

「ん?ランクに応じたアイテムは買えるから骨くらいなら余裕で買えると思うが、そんなのいるのか?」

「そんなこと出来るなんて知らなかったよ!うん、骨が必要なんだー」

「そうかそうか、セレの奴にでも言えばすぐ売ってくれると思うぜ」


 ゴルおじちゃんにお礼を言って、今度家に招待することを伝えてから道を引き返してまたギルドへと向かう。


「セレさーん、アイテムの買取をさせて下さい!」

「あら、もう教えてもらったんですね。分かりました、ベルさんのランクですとこの中からですね」

「おお!一覧から選べるなんて便利だね、えっとじゃあウルフとラビットの骨を…って本当に安いんだ」

「骨は利用価値が低い上出やすいですからねぇ、ギルドとしては買い取らない訳にもいかず余ってるから沢山買って大丈夫ですよ」


 そう言われたのでかなり多めに買っておいたけど、それでもまだまだ在庫には余りがあるらしい。


「そうだ、さっきもう教えてもらったーって言ってたけど、ギルドでは教えてくれないことなの?」

「えぇ、プレイヤーの皆さんは露店で取引することも多く、ギルドから買取する必要が余りないというのと、余り貴重な素材なんかを多く買われても困ってしまうのでギルドから教えることは出来ないことになっているんです。もちろん、利用自体は出来ますからどんどん買って下さっても問題はないですよ」


 これ、割と重要な情報なんじゃないかな?戦闘なしで素材を集められるなんて僕にとっては絶対必要なことだよね。


 ついでにウルフやラビットの皮なんかの他の素材もある程度買ってからギルドを出た。


 まだまだ暗くなるまでに時間はあるので畑の準備をしに行こう。から揚げは…夜のログインでかな?



ベル《新月の加護》

所持金:40500G

絆:ユキ ツキ

次回、錬金さんがついに…?

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