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RINGING ONLINE  作者: rin_k
24/37

24話:対応と図書館再び

ゆるーく楽しんで下さい。

 いつもの広場に着いたのでとりあえず周りを見るけど、こちらに注目してる人は…ちらちら見てる人はいるけど昨日追いかけてきた人達はいないようなので大丈夫だろう。


 メニューを開くとメールの所が点滅していたので見てみると、どうやら運営が昨日の出来事に関してこちらの意見が知りたい様だ。


 んー個人的には、こちらも話も聞かずに逃げ出したってこともあるから、これ以上プレイが阻害されないならどうでもいいとも思うんだよね。まだやりたいことは沢山あるから時間取るのもアレだし。


 でも、あんまり甘く許したりしたらまた出てきそうで困るかな、んむむ中々難しい。なんかこう、ブロックみたいな機能ってないのかな?お互いに干渉できなくするみたいなのがあればそれが良いかな。


 運営に一応の状況の説明と要望を出してから、ベンチに座って待っていたらそんなにしないで返信が来た。


 どうやら問題行為が認められた場合に僕が言ったような対処をすることが出来るみたいで、今回は出来るみたい。お互いの姿が見えず触れることも声を聞くことも出来なくなるみたいで、店を出した時も利用出来ないらしい、解除は被害者側から要請した場合のみ出来る。


 初犯だしその対処だけで相手へのペナルティは無しでいいことにした、変に恨まれても困るしね。

 またすぐに返信が来て、ブロックの処理は済んだので相手側への通達と全プレイヤーに、迷惑行為があった際にはブロック機能もあるということを知らせるみたい。


 流石に自由にブロック出来るって訳じゃないけど、運営が認めてくれたらそれでもう関わりませんって出来るのは便利だと思う。


 さて、昨日の件についてはこれで終わりだし行けなかった図書館へ行こう!その前にユキとツキを召喚だ!召喚しないのが目立たなくて良いんだろうけど、周りを気にしてユキ達に窮屈な思いをさせるのも嫌だし。


 いつものようにタックルしてくるユキをキャッチして、その様子を呆れたように見てるツキとも挨拶を交わして移動を開始する。


 メールも送られて来たし、流石に付いてくる人はいないみたい。昨日よりもゆったりと周りの様子を見ながら歩いていると、既に何人かウルフやラビットを仲間にしてる人もいるみたいで、これならツキはともかくそこまで目立たなくて済むかもしれない。


 …視線はまだまだ感じてるからまだもうしばらくは必要かも…


 時折隠れたりしながら無事図書館についたので早速受付のお姉さんに挨拶してカードを見せる。


「…はい、確認しました。ルールを守って利用して下さい。…それにしても、長い晩ご飯でしたね?」


 うっ、前回晩ご飯だから後で来るって言っておきながら次の日だもんな、でもそんなサディスティックな笑顔で嫌味みたいに言わなくても…


「あの、ごめんなさい。ちょっと追いかけられたり絡まれたりして昨日はそのままログアウトしちゃったので」

「えっ?!大丈夫だったんですか?!う、運営に報告はしましたか?!」

「え?あ、はい。さっきログインしたら運営からメールが来てたので対処してもらいましたよ。と言っても危害を加えられたって訳じゃないのでそんなに大事じゃないですけど」

「そうですか…ご無事でなによりです。先ほどはからかうようなことを言ってしまい申し訳ありません」


 えっ、さっきのって嫌味じゃなくてからかってただけなの?!すごく心配してくれたし…この人実は良い人?

 クールな見た目と事務的な口調で勝手に怖がってたけど、失礼だったかもしれない。さっきの笑顔も本人的にはにっこり笑ってからかってるつもりだったのかな。


「いえいえ、気にしてないので平気です!心配してくれてありがとうございます!」

「…っ!!え、えぇ、それではごゆっくり、何かあれば声をかけて下さい」


 なんだか、コミュニケーションが得意じゃないお仲間発見みたいでつい嬉しくて笑顔になってしまった。


 勝手にお仲間にしたら失礼かな?いや、きっとこのお姉さんも勘違いされて仲良しさんが少ないんじゃないかな。なんせ僕がもう親近感を覚えてるくらいだ!


 なんだか仲良くなれそうな人を見つけてテンションも上がったけど今はそれよりも本だ。本棚ごとにまとめられてて必要な本を探しやすくなってるみたい。まずはどんな本があるのか知りたいから一周見てみよう。


 武器の扱い方とかを書いてる本から、生産系までかなりの冊数があるみたい。

 あとはスキルについて書いてる本もあるし、この街の周りの地図が載ってる本もあって魔物の分布なんかも書いてあった。


 他は多分この世界に伝わる伝説?とかのお話系があるけど、これはもしかしたら攻略に関わったりイベントに関係したりするのかな?

 まぁ、したとしても戦闘力皆無の僕達では意味無いかもだけど。


 ざっと見た感じそのくらいかな?次の街行ったら増えたりなんかするんだろうか?まぁ、何か大きなことがあった時にはチェックしてみればいいか。


 受付のお姉さん…そういえば名前を聞いてなかったね、今度話した時に聞いてみようかな、じゃなくて、お姉さんに新しい本が入ったら教えてって頼むのもいいかもしれない。


 一通りは見たけど、スキルの説明なんかの本を読むか、生産系の作り方とかを見ていくか迷うな…初心者装備はやめて布の服なんかを早く作れるようになりたいし生産系かな。


 裁縫について書かれた本を読んでいくけど、これメモか何かあった方が良さそうだ。受付で売ってたりするかな?本を読んでるところに悪いけど声をかける。


「すみません、本の内容でメモなんかを取りたいと思ったんですけど、紙ってここで売ってたりしますか?あ、あとペンも!」

「えぇ、両方扱っております。それと、紙と一緒に少し高いですが、バインドブックも購入すると生産活動を行う上で大変便利かと」


 詳しく聞くと、バインドブックってのは言ってしまえばバインダーみたいなものだった。

 自分で書いたレシピやメモなんかも入れれるし、人から受け取ったレシピも入れられるらしい。

 順番なんかも変えられるから普通の本を買うよりも情報の整理もしやすくてオススメとのこと。


 高いのはそれが魔法の道具で、自動で順番を整理してくれたり検索する機能もあるらしい。

 さらにメモは何枚入れても大きさも重さも変わらず、中に入れた紙は劣化しないということで、生産職なら一冊あれば安心な一品らしい。


 値段は紙が1枚5Gで、ペンはインクが中に入ってるタイプで100G、そしてバインドブックが5000Gだ。

 それなりにするが、一冊あれば良いのだからここは必要な投資だ!


 紙は20枚、ペンは一応2本にバインドブックが一つで5300Gかかった。どんどん減ってきてるからまた何か生産して売らなきゃいけない。


 購入した流れで名前も聞いてみたら、お姉さんはライさんだった。それとやっぱり愛想が無いって言われたり、誤解されたりってのも多いって話だった。なので少しだけ反撃してからかってみた。


「誤解されるかもなのに僕の事をからかったの?最初は少しだけ怖かったんだよ?」

「うっ、それは、その…すみません、なんだかこうベル君を見ていると、いたずら心というか加虐心というかが疼いてしまって」

「前者はいいけど、後のは怖いよっ?!」


 やっぱりちょっとSっ気が入ってる気がする。勘違いだけじゃないよコレ!

 いじめない様に念押しした時に初めて薄く笑ってくれたけどタイミングといいその笑顔といい…


 その後は1人でコツコツと使えそうなレシピを写していった。裁縫でいくつかと調合と錬金でもいくつか良さそうなのを見つけて書いておいたので、後で試してみようと思う。


 ちなみにその間ユキ達は子供でも読めるような簡単な絵本を読んでいた。その内文字を扱う兎になったりするのかな?


 バインドブックに書いたものを入れて、ライさんに挨拶してから図書館を出た。




ベル《新月の加護》

所持金:7140G

絆:ユキ ツキ

ストーカー達への対応で納得出来ない人もいるかもですが、ゆるい感じで、へぇそうなったんだくらいで!

…ちなみに暫定ストーカー達はまた出てくる可能性なんかも…


ライさん、クール系口下手若干S系美人です。

なんとなくポンコツになりそうな気配がしてくるけどきっと気のせいですよ!

次回から生産本格始動…なるか?ゆるーく見守って下さい。

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