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RINGING ONLINE  作者: rin_k
20/37

20話:新たな契約

タイトルネタバレェ

20話です。早くもです。

「「ふはぁ…」」「きゅきゅ〜」


 最後に作ったいろいろミックスのかき揚げは反則だった…また作るためにも松キノコと天然ネバッコイモももっと集めないと。


「ありがとうベル、とっても美味しくて私はもう満足よ」

「どういたしまして、喜んでもらえてこちらとしても嬉しいよ。ちゃんとした設備があったらデザートまで作るんだけどね。」

「なっ、まださらなる美味しいものが待っているというの…」

「そりゃあ、今日作ったのなんて天ぷらと丸焼きとかき揚げくらいだし、料理はそれこそ無限にあるからねぇ」

「そ、そんなこと言われたら満足なんて言えないじゃない…あ、あー、誰か料理が出来る人間が仲間にしてくれたりしないかしらぁー(チラッチラッ」

「きゅぃっきゅいっ!」


 なんだろう、妖精さんの中での流行りなんだろうか?

 ここまで、仲間にして欲しそうにこちらを見ている、をされたら断れないじゃないか。まぁもとから断るつもりも無かったのだけどね?短い間だったけど、良い子なのは十分分かったし、一緒にいたら楽しそうだし!


「じゃあ一緒に来ない?僕に出来る範囲でだけど美味しい料理を食べさせるって約束するよ」

「良いのっ!?あっでも、私影の妖精だから、戦闘は出来ないんだけど…それでも、その、いいの?」


 不安そうに上目遣いで聞いてくる妖精さんに、安心できるように出来る限りの笑顔を作って返す。


「大丈夫、戦力が欲しくて仲間になってもらうんじゃなくて、一緒に居て楽しいからなんだから。…それに僕とユキは元々一切の戦闘を行わないって決めてるからね、ねー?」「きゅーーー?」

「そう、なの、じゃあ仲間になってもいいのね…はぁぁぁ良かったぁ。戦えないならいらないって言われるんじゃないかと不安だったけど、私達似たスタイルなのね」


 ユキも野生の勘が働くのか殆ど見つかることも無いし、完全に隠密専門って感じのパーティだ。


「僕なんて最初ユキに挑んでるのにじゃれてるんだと思ったくらいだしねぇー」「きゅー?」

「えっ、それはどうなの…?ラビットなんて子供でも倒せるって聞いたことあるけど」

「えっえ?で、でもいくら剣を振っても全然当たらなかったし…」

「…ねぇ、ユキって最初から結構素早かったりした?後は何かスキルを持ってたとかはあった?」


 いきなりどうしたのだろう、えーと、たしか逃げるのとか僕よりも速かったよね。


「平均がどれくらいか分からないけど、僕よりかは足は速かったと思うよ、それとスキルは最初確認した時には逃げ足と穴掘りスキルがあって、今は…おおっ!隠密スキルと採取スキルが追加されてる!やったねユキ!」「きゅきゅきゅー!!」

「あー、何となく理由が分かったわ」


 ユキが新しいスキルを獲得していたことを抱き合って喜びあっていたら、妖精さんはおでこに手を当ててやれやれとため息をついていた。


「あのね、多分なんだけど、ベルがユキに一撃も与えられなかったのって、ユキが素早さ特化型だったからだと思うの、それに加えて逃げ足スキルで回避能力が上がったのね」

「特化型…なら攻撃力とか防御力とかは…」

「他のラビットと比べて格段に低いでしょうね、まぁいくら素早さ特化だったとしても、全然当たらないってのはベルの剣の才能が無さすぎるからだと思うけど。」「きゅうきゅう」


 なんかさらっと酷いこと言われた気がするしユキも同意してる感じがするけど、勝てなかったのはそういう理由だったのか。なら今なら僕でもラビットくらいには勝てるんだろうか?


 …やめとこう、戦わずにプレイするって決めたんだし、ユキがいるのにラビットを自分の手で倒すってのもなんか悪い気もするし。ユキは気にしないかもだけど、こっちの心情としてね。


「まぁ、これからもこの戦わないスタイルでやっていこうと思うよ。平和が1番でやってこー!」「きゅー!」

「私としてもそれがありがたいと言えばありがたいのだけど、良いのかしらね?本人がいいって言ってるのだし良いのよね、うん。これから宜しくねベル」

「うん、よろしく!妖精さん、って仲間になるのに妖精さんって呼ぶのもなんかあれだよね、名前を聞いてもいい?」


 なんとなく妖精さん呼びが定着してそのままにしてたけど、名前があるならそっちで呼びたいよね。


「名前は無いわ、妖精は契約することがあればその時に契約者に名前を付けてもらうのよ。だから今回はベルがつけてちょうだい!可愛くて美しい名前を期待しているわよ!」


 むむっ、何気にハードルを上げられた気がする…ふむむ、今更だけど妖精さんの容姿は、髪型が銀のショートで肌は色白だけど少しつり目気味で、パッと見厳しそうなイメージを持っちゃう感じかな。服は、黒いワンピースみたいのにショートパンツを履いている。妖精さんの服も作ったら着てくれるかな?


 おっと今は先に名前だ。見た目からはやっぱり特徴的な銀髪からとって、銀?でも影の妖精って珍しいようだから影の要素は入れたいかな…しるばー、しゃどう…いやいや、もっとシンプルな感じで「きゅっきゅ!」ん?どうしたユキ?ふむ、ユキの時みたいにインスピレーションを大事にしろってことか!

ふむむむむ、よしっ!


「妖精さん、君の名前はツキだ!」

「ツキ、ツキ、ルナ様と同じツキ?」

「イントネーションは違うけど、月って高いところにある時は妖精さんの髪と同じ色、銀色に見えることもあるでしょ?そこから取ったんだけど、どうかな?」

「うん、ツキ、良いわね、とっても気に入ったわ!私影の妖精ツキはベルの仲間になるわ!」


リンリーン《影の妖精:ツキと絆契約を結びました》


 おおっ、これってモンスターだけじゃなかったんだ。ツキとの結び付きが強まったみたいで嬉しいかも。


「改めまして、これからよろしくね、ツキ」

「こちらこそ、美味しいものたくさん期待しているからね、ベル」「きゅきゅっきゅきゅ!」


 と、挨拶を交わしたところでそろそろお昼の時間になったので、一旦ログアウトするため街に戻ることを伝えると


「この泉の周りでモンスター見たことないでしょ?セーフティエリアって訳ではないけど、木の陰にでも隠れておけば私も影で隠すし大丈夫だと思うわよ」


 と有難いことを教えてもらったので木の陰に背中を預けてログアウトする。

 ちなみに、セーフティエリア以外でログアウトは可能だが、肉体が残ってしまいモンスターに襲われればダメージは通るし、死んでしまうと最後に居た街からのスタートになるらしい。


 ギアを外してベッドから降りたら、少し急いでご飯支度を始める。

 大丈夫だと分かっていてもなんとなく待たせちゃいけないって気持ちになっちゃうよね。


 お昼は簡単に目玉焼きとウインナーに、朝の残りのサラダにしよう。

 フライパンをあっためたらウインナーを先に焼いていき、頃合いを見て半分ほどに寄せてから空いたスペースに卵を投入する。

 混ぜても美味しいけど今回は別々で、半熟くらいで火を止めてお皿に盛ったら完成なので、ご飯をよそって食べ始める。


 やっぱりウインナーはこのパキッとした食感が良いなぁと思いながら食べ進め、綺麗に食べ終わったらすぐに洗い物を始めて、終わり次第ベッドに向かう。


 本当はあんまり食べてすぐ横になるのって良くないんだよなぁとか思いながら電源スイッチを押す。


 さて、午後からは原木集めの続きとそれが終わったら鉄鉱石の残りを集めて納品だ!




ベル《新月の加護》

所持金:122440G

絆:ユキ ツキ


本文書いてる時にはこれ後書きに書こうとか考えてたはずなのに、いざ書く時になると何を書こうとしていたのか忘れてしまう…これも妖怪のしわz


ゲフン、ベル君が最初ラビットに勝てなかったのはそういう理由でした。

ウルフなら回避特化みたいになることはないのですが、ラビットに変更されたが故のって感じですね。

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