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アネモネが枯れた時。  作者: 宇野 佑
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博物館や美術館に行くと、何故か、少し大人になった気がするのはなぜだろうか。そこまで賢くもない頭が賢くなったようにも感じる。

考えているかのように腕組みをして鑑賞してみたり、鑑賞物の前に立ち止まり近寄ったり離れたりと距離をとってみたり。

何一つ作品の意図が理解出来なくても、何故かとってしまう行動。少しだけ背伸びをしたくなるような場所だ。



男と女は美術館に行くと決めてからも、家でコーヒーを飲んだりしながら、くつろいでいた。

「翔平もコーヒー飲む?」自分のついでと言わんばかりに女が尋ねた。すると、落ち着いた口調で「・・・1杯だけ。」と翔平が返す。

「翔平は〜、お砂糖も〜、ミルクも〜、要らないんだよねぇ〜。」女は1人楽しげにリズムに乗せて言葉を発し、翔平の好みに合わせたコーヒーをマグカップに注ぐ。

好みに合わせたと言っても、インスタントをお湯で溶かしただけの、女の飲んでいるコーヒーと何ら変わらぬ、ただのブラックコーヒーだ。

翔平は自分の目の前にコーヒーが置かれると「ん、ありがとう。」と軽く言って一口飲んだ。

他愛も無い会話と少しの間を繰り返しながら、一時間程が経ち、翔平と女は家を出て、お目当ての美術館へと向かった。



「ん〜!楽しかったぁ〜」絢が大きな伸びをしながらため息混じりに言った。

「久々に出かけるっていいねぇ〜。そう思わない?」

「ん、そーだね。室内だと空調管理もしっかりしてるし。」翔平が天井を眺めながら答えた。

「つまんなかった、みたいな言い方しないでよ。」絢の頬が膨れる。

「猿みたいな顔だぞ。」相変わらず冷静に言う翔平。感情的になりやすい絢の頬はますます膨れ上がる。



お久しぶりです。 宇野 佑です。

中々時間が取れず本来予定していた投稿周期で投稿できず、気がつけば二ヶ月近くの間が経っていました。


少しずつではありますが、投稿していこうと思いますので、よろしくお願いします。

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